
アラブニュース
ドバイ:連合軍は3日、イエメンの港湾都市・フダイダ沖でフーシ派が2日に乗っ取ったUAE(アラブ首長国連邦)籍の貨物船の即時解放を要求し、解放されなければ、「必要な場合に実力行使」がなされる可能性に直面することになると警告した。
連合軍報道官のトゥルキ・アル・マリキ准将は、国営サウジ通信(SPA)の報道において次のように伝えた。「フーシ派のテロリストらは、当該船舶に対する海賊行為という犯罪について、全責任を負うことになる。当事案は慣習国際人道法、『海上武力紛争法サンレモ・マニュアル』そして『海洋法に関する国際連合条約』に違反している」
「フーシ派は即座に貨物船を解放しなければならない。そうしない場合、連合軍はこの違法行為に対処するのに必要な、ともすると実力行使を含む、あらゆる手段と手順に着手することになる」
シージャックされたUAE籍の貨物船「RWABEE」は、サウジアラビアが設立したソコトラ島の野戦病院からジーザーン港へ、機器を輸送する任に就いていた。
救急車や医療機器、通信機器、テント、厨房関連器具、洗濯用機器、機械やセキュリティーに関する備品をジーザーンへ送り返す任務の途中だった。
アル・マリキ報道官はまた、今回のフーシ派による海賊行為は、バブ・エル・マンデブ海峡や紅海南部における航行の自由、また世界貿易に対して過激派がもたらす実際の脅威を示すものでもあると述べた。
同報道官は、フーシ派が当犯罪行為に対する全責任を負っているとし、貨物船を即座に解放するよう促した。また、解放されなければ、連合軍は必要とあらば実力行使を含む、具体的な行動に着手することになると付け加えた。