
アラブニュース
ニューヨーク:国連は5日、UAE(アラブ首長国連邦)船籍の貨物船が民兵組織フーシ派に拘束されたと報じられた事件について「動向を懸念し注視している」とする談話を発表した。
「事件を取り巻く状況はいまだ明らかではないが、フーシ派が『イエメン領海』と主張する海域においてUAE船籍の船舶が同組織に拘束されたとの報道について、懸念をもって動向を注視している」と国連事務総長付のステファン・ドゥジャリク報道官が述べた。
ドゥジャリク報道官は地域の各国に対して「事態を悪化させる行動をとることを控える」よう求めた。
「我々は海洋航行に関して国際法に則った権利および義務を尊重することの必要性をここに再確認する」と報道官は続けた。
また報道官は「イエメンにおける紛争を終わらせるべく、交渉による包括的な合意に至るための政治的プロセスを進展させる」ために同国の当事者全員に対してハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使との対話および同氏が仲介する和平交渉に応じることを求めた。
イエメンの港湾都市フダイダ沖で武装したフーシ派により2日にUAE船籍「Rawabi」が乗っ取られた、とアラブ連合軍が3日に発表した。
同貨物船はアラビア海に浮かぶイエメン領の離島ソコトラ島からサウジアラビアのジーザーン港に向けて医療機器を輸送中であった、とも連合軍は述べていた。