
パリ:反体制派のイランの詩人で映画製作者のバクタシュ・アブティン氏が、テヘランで拘留中にCOVID-19に罹患して死亡した。土曜日に権利擁護団体が発表した。団体は、彼が死んだのはイランの首脳部の責任だとして非難している。
イラン作家協会は「バクタシュ・アブティン氏が死亡した」と公式テレグラムチャンネルに公開した声明で伝えた。アブティン氏は今週初めに病院で昏睡状態に陥っていた。
パリに本部を置くメディア権利グループ、国境なき記者団(RSF)はツイッターの投稿でアブティン氏の死亡を認め、彼は「不当に6年の服役を言い渡され、病院に拘留され、COVID-19に罹患し、必要な治療を受けられなかった」と述べた。
そして「RSFは彼の死に関して政権当局の責任を問う」とし、イランの縞の囚人服を着て、病床に足を縛り付けられているアブティン氏の写真を投稿した。
ニューヨークを拠点とするイラン人権センター(CHRI)のハディ・ガエミ事務局長は「バクタシュ・アブティン氏が死亡したのは、イラン政府が口封じのために彼を刑務所に入れたからだ」と述べた。
「これは防げる悲劇だった。イランの司法長官(ゴーラムホセイン・モーセニエジェイ氏)は責任を問われなければならない」と彼は付け加えた。
アブティン氏は、2019年にIWAの同僚2人と共に「国家安全保障に反する集会と共謀」および「反体制のプロパガンダ」を行ったとして有罪判決を受け、2020年からテヘランのエビン刑務所で服役を開始していた。
2021年9月、アブティン氏は、同じく被告になったキーバン・バヤン氏とレザ・ハンダン・マハバディ氏と共に、作家の権利グループPENアメリカ主催の「PEN/バービー執筆の自由」賞を受賞した。
ここ数カ月、活動家の間ではイランで拘束されている囚人の死亡について懸念が高まっていた。特に、イランの刑務所でCOVID-19のパンデミックが急拡大している恐れがあったからだ。
9月にアムネスティ・インターナショナルは、2010年1月以降の少なくとも72人の拘留者の死亡について「拷問などの虐待があったとする信憑性の高い報告があるにもかかわらず」イラン政府は説明責任を果たしていないと非難する調査報告を出した。
AFP