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侮辱罪厳罰化が施行=ネット中傷の抑止力に

(Shutterstock)
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07 Jul 2022 06:07:55 GMT9
07 Jul 2022 06:07:55 GMT9

インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策として、侮辱罪の厳罰化に関する改正刑法の規定が7日、施行された。ネットで中傷を受けたプロレスラー木村花さん=当時(22)=が命を絶ったことが見直し議論のきっかけとなり、改正法が6月13日に成立。今後、ネット交流サイト(SNS)などで悪質な中傷を防ぐ効果が期待される。

侮辱罪の法定刑はこれまで「拘留(30日未満)または科料(1万円未満)」で、刑法上最も軽かった。法改正によって「1年以下の懲役もしくは禁錮、30万円以下の罰金」が追加。古川禎久法相は今月5日の記者会見で「厳正に対処すべき犯罪であるという法的評価を示し、抑止するものだ」と狙いを説明した。

一方、国会審議では、政治家への批判が自由にできなくなるのではないかといった指摘が相次いだ。このため、「表現の自由」に対する不当な制約となっていないか、3年後に有識者を交えた検証を行うとの付則が追加された。 

法務省は6月29日付で、全国の検察庁に対し、法改正の趣旨を踏まえた適切な運用を求める通達を出した。また、同省のホームページに「侮辱罪の法定刑の引き上げ Q&A」を掲載。「公正な論評といった正当な表現行為については、処罰されない」と明記するなど、懸念の払拭(ふっしょく)に努める考えだ。

時事通信

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