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暴力行使、チュニジアの抗議者に対し警察が放水砲を使用

昨年、サイード大統領は、露天商が自殺を図って暴動の発端となった12月の日を記念日に定めることを決めた。
昨年、サイード大統領は、露天商が自殺を図って暴動の発端となった12月の日を記念日に定めることを決めた。
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15 Jan 2022 04:01:40 GMT9
15 Jan 2022 04:01:40 GMT9
  • 警察が厳戒態勢をとったため、抗議者たちはハビブ・ブルギバ通りに集まることができなかった
  • 地域には数十台の警察車両が並び、内務省の建物の外には放水砲が2台置かれた

チュニス:金曜日、チュニジア警察は、チュニス中心部まで進もうとした1,000人以上の抗議者を放水砲と棒を使って退けた。デモ隊はCOVID-19に伴う規制を無視し、大統領に抗議する計画だった。

警察が厳戒態勢をとったため、抗議者たちはチュニスの基幹道路のハビブ・ブルギバ通りに集まることができなかった。この通りは、民主化をもたらした2011年の革命の現場でもあり、従来からデモの中心地になっている。

警察はその後、複数の抗議者グループ、少なくとも数百人のデモ隊を追い払おうとし、目撃者によると、人々を蹴ったり押したりして強制的に退けたという。

内務省は、1,200人が抗議行動を行い、当局部隊が制限を行ったと述べた。

ナフダなどの反対派は、カイス・サイード大統領が行った議会停止措置、行政権の掌握、憲法改正の動きをクーデターであるとして抗議している。

「革命記念日に自由なチュニジア人の抗議を阻止するとは恥ずべきことだ。(中略)自由に対する攻撃であり、クーデター政権のもとで衰退が進んだことの現れだ」と、停止された議会のナフダのメンバーであるイメド・ヘミリ氏は言った。

地域には数十台の警察車両が並び、同じ通りにある内務省の建物の外には放水砲が2台置かれた。

金曜日の抗議は、火曜日に政府がCOVID-19の感染の波を止めるために屋内外の集会を禁止した措置に反して行われた。

「今日、サイード大統領は反対者に対してただ武力と治安部隊で応じた。(中略)私たちの革命の日にチュニジアが兵舎のようになるとは、とても悲しい」と反対派の活動家のチャイマ・イッサ氏は言った。

抗議行動に関与したナフダなどの党は、政府が禁止令を導入し、夜間外出禁止を再開したのは、保健対策ではなく抗議行動を阻止するための政治的な理由によるものだとして非難した。

経済と政治の停滞が長年続いた後だったこともあり、7月にサイード大統領のとった措置は当初は大きな人気を集めたかに見えたが、専門家によれば彼は徐々に支持を失いつつあるという。

チュニジアの経済はパンデミックの影響で苦境に陥ったままだ。脆弱な財政を支えるための国際的支援の獲得はほとんど進んでいない上、9月に就任したサイード政権が発表した2022年の予算計画も不評だ。

金曜日は、チュニジアの人々が革命記念日と呼ぶ、独裁者のベン・アリー前大統領が亡命した日であった。

昨年、サイード大統領は、露天商が自殺を図って暴動の発端となった12月の日を記念日に定めることを決めた。

ロイター

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