
サイード・アル・バタティ
アルムッカラー:イランの支援を受けるフーシ派民兵組織が日曜、イエメン中央部の都市マアリブに向け7発のミサイルを発射したと、現地当局が伝えた。兵士たちはイエメン全土で新たな領土を掌握するため、地上攻撃を強化している。
軍関係者はアラブニュースに対し、フーシ派が発射した7発のミサイルはマアリブのさまざまな地区を襲い、多くの市民を死傷させ、街を揺るがす爆発を引き起こしたと話した。
住民たちは、フーシ派のミサイル5発が同市を直撃したという現地当局の発表があった日曜の朝、市内全域で10回以上の爆発音を聞いたと報告した。
その数時間後、フーシ派はさらに2発のミサイルを発射し、さらなる破壊を引き起こした。
フーシ派は昨年初めから、マアリブへのミサイル、ドローン、および地上攻撃を拡大しており、人口密度の高いこの都市で数十人の市民が死亡している。マアリブは政府にとって、同国北側半分の領土における最後の都市拠点であり、フーシ派はこの拠点を掌握するための新たな大規模攻撃の一環として、これらの攻撃を拡大させている。
同様に、フーシ派の発射した爆発物搭載ドローンが土曜にマアリブのハレブ地区にある学校を襲い、生徒3人が負傷したと現地当局は述べ、生徒たちが校舎から離れようとしている時にドローンが爆発したと付け加えた。
隣接するシャブワ県では土曜、夕方の礼拝中にフーシ派のミサイルがアルアレム軍事基地内のモスクを直撃し、兵士3人が死亡、14人が負傷したと、現地当局者がアラブニュースに語った。
現地当局者によると、国防省は3年前から、戦場に近い基地の兵士たちに対し礼拝中の集合を避けるように求めていたが、イエメン軍部隊はこの通達を無視し続けているという。
「兵士は個々に祈るよう言われている」と、匿名の軍関係者はアラブニュースに語り、この通達は、100人以上の兵士が死亡したマアリブへのフーシ派によるミサイル攻撃をきっかけに、2019年1月に出されたと付け加えた。
「フーシ派は、それらの礼拝者を、殺さなければならない異教徒とみなしている」と、この関係者は述べた。
シャブワのウーセラン地区では先月、フーシ派によるモスクへのミサイル攻撃で少なくとも4人の兵士が死亡し、多数の負傷者が出ている。
先月も別のモスクへのミサイル攻撃で、南部アビヤン県の軍事基地内にいた少なくとも20人の兵士が死傷した。
日曜には北部のハッジャ県にあるヘイラン地区で、辺ぴな村にある学校をフーシ派のミサイルが襲った。
現地当局者によると、ミサイルは学校の一部を破壊しており、建物への命中が数時間早ければ、多くの生徒が死亡していただろうという。
イエメン当局は、全国のモスクや民間の建物へのフーシ派によるミサイル攻撃やドローン攻撃を強く非難した。
「これらのテロ行為を非難していない、または市民を保護する法的、人道的、道徳的な義務を果たさず、恐ろしい犯罪の加害者が罰せられないようにしている国際社会の前で、フーシ派民兵組織がさまざまな地域の市民を殺害し続けている」と、イエメンのムアンマル・アル・エリヤニ情報相はツイッターで述べた。
一方、現地では日曜と土曜に、マアリブ県とハッジャ県で、政府軍とフーシ派による激しい戦闘が勃発した。イエメン政府軍が確保する戦略的拠点を奪還するため、フーシ派が連続的な激しい反撃を開始したことを受けての戦闘だった。
ある現地軍関係者は日曜にアラブニュースに対し、マアリブ南部のジュバ地区にあるウムレシュ軍事キャンプとその他の場所周辺で、軍隊と同盟部族の戦闘員たちがフーシ派との戦闘状態に入ったと語った。
陸軍部隊の日曜の発表によれば、フーシ派は領土奪還のため攻撃を強化しており、過去1日の間にハッジャのハラド地区とアベス地区で、政府軍に向けて発射されたフーシ派の爆発物搭載ドローン10機が撃墜されている。
フーシ派の活動の中心地であるサアダ県では、陸軍部隊がアル・サフラ地区を攻撃し、丘陵地帯の戦略的拠点を掌握した。