
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは、ロシア・ウクライナ間の紛争が続く中、両国から約12万6千トンの小麦を購入した。
同国の供給・国内通商省によると、双方からそれぞれ約6万3千トンの出荷があり、数日のうちにエジプトの港に到着する予定である。
エジプトはルーマニアからも約6万3千トンの小麦を購入しており、さらにこのほどフランスから穀物の出荷を受け取ったと、同省は付け加えた。
この発表は、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領がこのほど政府と会談し、今期中の小麦生産者の増産を奨励する新たな奨励策を承認した後に行われたもの。
会談後の大統領報道官の発表によると、生産性向上への取り組みなど「食糧安全保障と農業分野における多くの国家プロジェクトに関する行政の見解の見直し」について話し合いが持たれたとのことである。
「これに関連して大統領は、農家が可能な限り大量の小麦を供給できるよう、現在の農期に穫れる地元産小麦の価格に追加的な供給奨励金を与えるよう指示した」と報道官は述べた。
エジプトのアリ・アル・モセーリ供給相は、政府は4月中旬に始まる現在の収穫期に600万トン以上の地元産小麦を購入することを目標としていると述べた。
エジプトのモスタファ・マドゥーリー首相は水曜日、同国の小麦の戦略的備蓄は4ヶ月分あり、政府は年内は海外からの追加購入に頼る必要はないだろう、と述べた。
エジプトは世界最大の小麦輸入国であり、その必要量のほとんどをロシアとウクライナから購入している。