
ナジア・フッサーリ
ベイルート:「革命家たちは正しいです」。レバノンのハッサン・ディアブ首相は、首相就任2日目にそのように声明した。彼は、自身の取り組みは「無党派のテクノクラートによる政府を組織します。さて、私にチャンスをください」というものになると付け加えた。
ディアブは金曜日、過去の首相たち――ハリーリーだけでなく、サリーム・ホス、フアード・シニオラ、タンマーム・サラームにも――に会った。彼の歴代首相歴訪は、木曜日の夜と金曜日の朝にベイルート、トリポリ、ベッカーの一部でスンニ派のムスリムによって行われた親ハリーリー派の抗議運動のあとに行われた。この抗議運動は暴力沙汰に発展し、抗議運動の参加者の投石で、第4干渉連隊(内務省警察軍の機動隊)が負傷した。
ある女性がArab Newsに対して、次のように述べた。「ディアブは私たちを代表していません。私たちは、ハリーリーの首相復帰を支持します」。彼女は、政府の人々について「ハリーリーが望んでいた改革の達成に向けての試みを妨害」した、と非難した。
ハリーリーは、自身の支持者らに対して「もし私を愛するのなら」直ちに街路を去るようにと、急いで呼びかけた。
ディアブは首相歴訪ののち、「全員との間に、ポジティブな空気がありました」と話し、ハリーリーは「組閣に喜んで協力する意志を示していました」と彼は話した。
「私は無党派のテクノクラートです。そして、私の取り組みは、無党派のテクノクラートらによる政府を組織して、国のために働き、長い間認識されている(いた)諸問題を解決するというものです」と彼は続けた。
ディアブは、レバノンは30年間にわたる悪い政策を経て、今回の重大な局面に達したのだと話した。「私は、抗議運動の参加者の要求を理解しています。さて、彼らは私たちに対して、困難な諸問題に対処する特別な政府を組織することのできるチャンスを与えなければなりません。そして私たちは、所属に関係なく、ひとつのチームになるでしょう」と彼は話し、4〜6週間以内に組閣することを見込んでいると付け加えた。
この背景には、米国の政治問題担当国務次官デーヴィッド・ヘイルが金曜日にレバノンに到着したということがある。
ミシェル・アウン大統領、ナビーフ・ビッリー議会議長、ならびにハリーリーと会談したヘイルは、自身のレバノン来訪は「(われわれ)2国間のパートナーシップの強さ」を表している、と話した。
彼は、マイク・ポンペオ米国国務長官が彼に対して、レバノンの指導者たちに会って、「安定していて繁栄した安全なレバノンにつながりうる、有意義で持続可能な諸改革に取り組む」よう彼らに促すよう要請した、と付け加えた。
ヘイルは次のように述べた。「今は党派的利害を横に置いて、国民の利益に基づいて行動し、改革を進め、それらの改革に着手することに専念し、それをすることのできる政府を組織するべき時です。そのような内閣、あるいは実際どんな内閣でも、誰が主導・入閣すべきかについて発言すべき役割は、我々にはありません」。
「過去65日間の、統一された、非党派的な、そして大いに平和的な抗議運動は、レバノンの人々の長年にわたる、そして率直に言って正統的な要求、すなわち、経済的・制度的改革、よりよいガバナンス、そして固有の汚職の終焉といった要求を反映しているものです」と彼は続けた。
「アメリカは公安部隊に対して、平和的なデモに従事する抗議運動の参加者の安全の保証や、全員による自制を続けるよう要請しています。民間人の対話に、暴力の占める位置はありません。アメリカは、レバノンとその人々――その人々のすべて――が成功することを望んでいます。そして我々は、その試みにおいて、献身的なパートナーであり続けるでしょう」。
伝えられるところによると、アウンはヘイルに対して、抗議運動の参加者には「表現の自由の確保に必要な保護」が与えられているが、そこには「他者の自由を保証する国際的な法や規範と対立する、道路封鎖を行う自由は含まれていない」と伝えたという。
アウンは、彼の広報担当によると、「反汚職デモは激しく続いている」ということを強調した。
大統領はまた、米国に対し、「南部の平和と安定を確立するために海上の国境を守るようイスラエルを説得する」試みを再開するよう求めた。