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日本は先月、アジア諸国を中心に輸出が落ち込み、貿易赤字に転落した

日本の貿易赤字は787億円だった。(AFP)
日本の貿易赤字は787億円だった。(AFP)
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17 Aug 2023 05:08:11 GMT9
17 Aug 2023 05:08:11 GMT9

東京:日本は先月、海外経済の失速に引きずられて輸出が2年以上ぶりに落ち込み、貿易赤字となった。

財務省は17日、日本の貿易赤字は787億円 (5億3,900万ドル) で、世界第3位の経済大国である日本にとって2か月ぶりの貿易赤字となったと述べた。

輸出額の減少が最も顕著だったのは中国、シンガポール、台湾を含むアジア地域で、前年同月比0.3%減の8兆7,300億円(600億ドル)となった。

生産を圧迫していた新型コロナウイルス感染症のパンデミックに関連した社会的規制が徐々に緩和され、自動車および自動車部品の輸出が回復した。

しかし、コンピュータ、コンピュータチップ、機械、その他の工業製品の輸出減少を相殺するには十分ではなかった。

財務省によると、輸入額は食料、機械、エネルギーなどさまざまな分野で減少し、前年比13.5%減の8兆8,000億円(600億ドル)となった。

アジアだけでなく、米国、メキシコ、中東諸国、ロシアなど多くの国からの日本への輸入が減少した。

それでも7月の貿易赤字は、日本が前年同月に計上した貿易赤字よりもはるかに小さく、約半分だった。

昨年の輸入コストは、燃料費の高騰と円安を背景に膨れ上がり、海外支出の円換算額が上昇した。

円安が続いており、最近は146円前後で推移している。これは、日本経済の回復力に対する懸念が続くことを意味する可能性が高い。

日本にとって重要な要素は、パンデミックに関連した被害からの中国経済の回復力である。アナリストの一部は、中国の回復は不安定だと語る。

日本の貿易に関する比較的悲観的な見方は、今週初めに発表された明るいニュースに続くものである。そのニュースでは、輸出とインバウンド観光が回復したことで、日本経済は4-6月期に年率6%の成長を記録し、3四半期連続で成長したと政府が述べていた。

6月に貿易収支が黒字となったことで、日本経済が新型コロナウイルスのパンデミックによる重圧から回復に向かっているのではないかという期待が高まっていた。

「関連性はあるものの、中国への輸出の減少は世界的な減少よりも深刻だと感じています。 また、私たちは米中間の緊張が貿易に与える影響も見極める必要があります」と慶應義塾大学総合政策学部教授の白井さゆり氏は日経新聞の論評で語っている。

AP

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