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イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区での衝突で2人のパレスチナ人を殺害

ラマッラー近郊のユダヤ人入植地、ベイト・エルでのイスラエル軍との衝突の中、1人の抗議活動者がパレスチナ旗を持って座っている。(ロイター通信)
ラマッラー近郊のユダヤ人入植地、ベイト・エルでのイスラエル軍との衝突の中、1人の抗議活動者がパレスチナ旗を持って座っている。(ロイター通信)
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16 Mar 2022 01:03:33 GMT9
16 Mar 2022 01:03:33 GMT9

ラマッラー:パレスチナ自治政府保健庁によると、イスラエル軍は15日、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区において2人のパレスチナ人を銃殺した。イスラエル国境警備隊は、武装勢力の疑いのある容疑者らを拘束するための強制捜査中に発生した衝突において、当該事案が起こったと主張した。

同警備隊によると、西岸地区北部の難民キャンプで作戦を実施していたところ、銃を持った1人の男が覆面の捜査官に発砲したため、捜査官が撃ち返し、男を「無力化」したという。

エルサレム近郊の別の難民キャンプでは、同じく強制捜査を実施していたイスラエル国境警備隊が、建物の屋上にいた数百人のパレスチナ人から重い物体を投げつけられ危険にさらされたと、同警備隊は伝えた。

死亡したパレスチナ人が衝突に参加していたかどうかは、現時点でわかっていない。

パレスチナ自治政府保健庁は犠牲者の発生を確認した。また同外務庁は、当事案を超法規的な殺人だとして強く非難した。

「このような犯罪は戦争犯罪に等しく、国際法により罰せられるべき国際法違反行為に相当します」と、同外務庁は声明で述べた。

ガザ地区では、当地区を支配するパレスチナのイスラム原理主義組織・ハマスのハゼム・カッセム報道官が次のように発表した。「われわれは現在、新たな反乱を目の当たりにしている。この地を占領する者の存在の終結を目指す、闘争の新たな時代を経験しているのだ」

イスラエルは、パレスチナ人が求める独立国家における領土であるヨルダン川西岸地区・ガザ地区・東エルサレムを、1967年の第3次中東戦争時に占領した。その後に開かれていた和平交渉は、2014年を最後に決裂している。

パレスチナ自治政府は、1990年代にイスラエルとの間で結ばれた暫定的な和平協定下で設立された自治機関であり、ヨルダン川西岸地区において限定的な自治権を有している。ところが、現在当地区を支配しているのはイスラエルであり、同国は武装勢力の容疑をかけた対象を拘束するためにしばしば強制捜査を行っている。

ロイター

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