
ハルツーム:スーダンの事実上の指導者アブデル・ファタハ・アル・ブルハン氏が金曜、国連のフォルカー・ペルテス特別代表を、国事への「干渉」の疑いで追放すると脅した。
ペルテス氏は月曜、国連安全保障理事会での演説で、昨年のブルハン氏主導による軍事クーデターで崩壊した文民主導の体制移行がない限り、スーダンは「経済と安全の崩壊」に向かっていると述べた。
ペルテス氏はまた、犯罪や無法状態の増加、反クーデターデモ参加者の殺害、「治安部隊のメンバーによる」女性への暴力、活動家を標的にする事例の増加についても警告を発した。
ブルハン氏は、ペルテス特別代表に対し、「国連ミッションの権能を踏み越え、スーダンの問題に露骨に干渉することは、自らの国外追放を引き起こすことになるため、やめるように」警告した。
また、国連とアフリカ連合(AU)に対しても、「スーダン人同士の対話を促進し、自分たちの職務権限を踏み越えないように」と、武装勢力が発表した声明の中で要請した。
木曜、武装勢力の新聞の編集長イブラヒム・アル・ホウリ氏は、記事の中で、ペルテス氏が率いる国連スーダン統合移行支援ミッション(UNITAMS)を 、「中立の原則を守っていない」として非難した。
UNITAMSはこの非難を否定しているが、「人権、自由、民主主義を守るというコミットメントに関しては中立ではない」と主張した。
スーダンはクーデター以来、定期的に大規模な抗議運動に揺れている。そのたびに治安部隊による暴力的な弾圧に直面し、医療関係者によると、これまでに93人が死亡した。
ペルテス氏によると、UNITAMSは、AUと地域ブロックIGADとともに、スーダン主導の協議を促進するための共同努力に合意している。
米国、英国、欧州連合を含むグループ「スーダンの友」も、対話を促進するための最新の努力を支持してきた。
同グループは、2019年に長年の独裁者オマール・アル・バシル氏を追放した後の文民主導の体制移行を、「経済支援と国際債務救済の回復に道を開く」として、復活させるよう求めてきた。
AFP