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武装勢力による米軍基地への新たな攻撃で、緊張が高まる

イラク西部アンバル州にて、米国ほか各国の軍隊を擁するアイン・アル・アサド空軍基地内部からの眺め。
イラク西部アンバル州にて、米国ほか各国の軍隊を擁するアイン・アル・アサド空軍基地内部からの眺め。
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08 Jul 2021 05:07:22 GMT9
08 Jul 2021 05:07:22 GMT9

アラブニュース

  • イランの支援を受ける武装勢力は連合軍を標的にロケット14発の連射攻撃を行った

バグダッド/ジェッダ:イラクで高まる緊張は水曜、イランの支援を受ける武装勢力が米国その他各国の軍を擁する空軍基地を標的に新たなロケット弾連射攻撃を行ったことで、さらに激化した。

過激派組織ダーイシュの残党と戦う連合軍が使用するイラク西部のアイン・アル・アサド空軍基地に、少なくとも14発のミサイルが直撃した。

連合軍の報道官を務める米国陸軍のウェイン・マロット大佐は、ロケット弾が基地および周辺に着弾し、2人が負傷したと述べた。

イラク軍の情報筋によるとこの攻撃では、近所の農地で発見されたロケット発射台が荷台に固定されたトラックが使用されたという。

この攻撃は今年に入って約50回にわたり標的となっているイラクの米国保有施設を狙ったロケット弾・ドローン・ミサイルによる一連の爆撃で直近のもの。アイン・アル・アサドにも月曜にロケット3発が着弾したが、死傷者はなかった。

イラク軍当局者らは、ロケットや爆弾を積んだドローンを使った最近の米軍基地への攻撃はかつてないペースで起きているという。

イランの支援を受ける武装勢力は、先月メンバー4人が死亡した米国のイラク・シリア国境への爆撃を受け、報復を誓っていた。

米国は先週、先週国連安保理に対し、イランおよびイランが支援する武装勢力がさらなる米国スタッフ・施設への攻撃実施・支援を防止するため、シリア・イラクの同武装勢力を標的とした空爆を行ったと述べた。

火曜には爆弾を積んだドローンがイラク北部イルビル空港内の米軍基地を攻撃し、シリア・クルド軍は水曜、基地近辺へのさらなるドローン攻撃を撃退したという。 

「ダーイシュに立ち向かう我々の前線部隊、そしてオマールの油田地域の連合軍が、ドローン攻撃に対処した」と、クルド人が率いるシリア民主軍は述べた。

初期の報告書では攻撃による被害の報告はなかったと、シリア民主軍は述べた。今回の攻撃は、同軍が「未確認の蛍光式ロケット弾がオマールの油田の西側に着弾した」と報告した数日後の日曜遅くに起きた、2度目となる攻撃だった。

英国に拠点を置きシリアに情報源を持つ戦争監視団体、シリア人権監視団は、親イラン武装勢力はこれらのドローンを油田の南西にあるアル・マヤディーンの街の郊外から発射したと述べた。

また監視団は、親イラン武装勢力は先週月曜、油田に向けて砲弾数発を発射し、損害は発生したものの死傷者はなかったと述べた。

この砲撃は、その前夜に米国がシリア北部およびイラク西部の親イラン組織が使用する3カ所の拠点を標的に空爆を行った後に起きた。

何百もの米軍部隊がシリア北東部に駐留し、シリア民主軍と共にダーイシュと戦っている。

中東各地から集まった、イランの支援を受ける武装勢力数千人がシリア各地に配備され、その多くはイラクとの国境沿いに潜んでいる。

イランの支援を受けるイラクの武装勢力のリーダーは月曜、先月メンバー4人が死亡した米国によるイラク・シリア国境への爆撃に対する報復を誓っていた。カタイブ・サイード・アル・シュハダのアブ・アラア・アル・ワラエ司令官は、この攻撃は皆が話題にするような軍事行動になるだろうと述べた。

米国は、バグダッドおよびイラク各地の基地の米軍を標的とし、ほとんどがロケット弾を用いて行われたこれらの攻撃について、イランの支援を受ける武装勢力に責任があるとして非難した。最近では武装勢力はドローンを採用するなど、攻撃も進化してきた。

AFP

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