• 「イエメンへの攻撃はテロだ」と、フーシ派最高政治評議会メンバーのモハメド・アリ・アル・フーシ氏は批判した。
• フーシ派は、1600km以上離れたイスラエルに入港するすべての船舶が標的であると宣言した。

ドバイ：12日、イエメン各地の都市で数万人の市民が集結し、指導者たちに米英軍による攻撃に抗議するよう訴えた。米英軍は、攻撃はフーシ派戦闘員による紅海航路の攻撃に対する報復であるとしている。

米国と英国はこの前夜、フーシ派の軍事目標を数十回にわたって空爆し、イスラエルのガザ地区に対する戦争によって表面化した中東地域の紛争の火種をさらに広めた。

「イエメンへの攻撃はテロだ」と、フーシ派最高政治評議会メンバーのモハメド・アリ・アル・フーシ氏は米国を名指しで批判した。「米国は悪魔だ」

ガザ地区を支配するハマスが10月7日にイスラエルに越境攻撃を実行したことを契機に、イスラエルがガザ地区に侵攻して以来、親イランのフーシ派は船舶への攻撃を開始し、またドローンとミサイルをイスラエルに向けて発射した。フーシ派は、イスラエルが侵攻を停止するまで攻撃をやめないと主張する。

フーシ派は、1600km以上離れたイスラエルに向かうすべての船舶が標的であると宣言し、各国の海運会社にイスラエルの港湾を使用しないよう警告した。

フーシ派を含む親イランの「抵抗の枢軸」と呼ばれるグループは、パレスチナ支部にあたるハマスが10月7日にイスラエル領内で1200人以上を殺害して以来、イスラエルと米国に対する攻撃を続けている。同グループは、今回の危機とイスラエルの大規模反撃に関して、イスラエルの最大の同盟国である米国が責任の一端を担うと主張する。

「我々は米国本土を攻撃しておらず、米国の島への侵入や攻撃もしていない。わが国への攻撃はテロである」と、アル・フーシ氏は主張した。

「かれらはテロリストであり、世界の人々に驚くべき嘘を垂れ流しているが、イエメンの人々はそれとは別の真実に気づいている。イエメン国民の思いを聞かせてほしい。米国は自衛しているだけなのか、それともかれらはテロリストなのか？」

イラクの民兵組織ハラカット・アル・ヌジャバもイランに同調し、米国とその同盟国の国益は今後は安全ではなくなると警告した。サナアではデモ参加者たちがイスラエルと米国の国旗を踏みつけた。

米政府によると、米国と同盟国の軍隊は10月17日以降、イラクとシリアで少なくとも130回の攻撃を受けた。

ロイター