


カイロ:エジプト南部の高速道路で観光バスがトラックと衝突して炎上した。フランス人4人とベルギー人1人を含む、少なくとも10人が死亡したと当局が発表した。
事故はアスワンから南へ約43キロの高速道路で発生した。バスは古都ルクソールの南約55キロ地点にあるナイル川西岸のエスナ神殿に向かっていた。
この事故で、外国人観光客のほか、エジプト人5人が死亡した。フランス人観光客8人、ベルギー人観光客6人を含む、少なくとも14人が負傷したという。事故の原因はすぐには明らかにならなかった。
多くの遺体は黒焦げで、負傷者は火傷、打撲、骨折などを負っているという。メディアに話す権限がないため、匿名を条件に保健当局者が語った。
アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領はツイッターで、「事故を注視しており、当局には『悲劇的な事故の犠牲者にあらゆる医療と治療を提供する』よう指示した」と投稿した。
保健省によると、30台の救急車が現場に派遣され、死傷者を病院に運んだという。アスワン州のアシュラフ・アティア知事は、負傷者の容態は安定していると述べた。
ネットに流れた映像では、観光バスが炎に包まれ、人々が消火に当たっている様子が映し出されていた。「中で乗客が死んでいる」と悲鳴が聞こえた。
映像のバスには、国営の「ミスルトラベル」」のロゴが描かれていた。カイロに本拠を置く同機関は現時点で、コメント要請に応じていない。
AP