
エルサレム:イスラエル国防相は、11日にアルジャジーラ放送のシリーン・アブアクラ記者が殺害された件に関する徹底調査を約束し、パレスチナ当局に対し、記者を殺害した弾丸を引き渡して欲しいと要請した。
ベニー・ガンツ国防相は記者団に対し、イスラエルは米国およびパレスチナ当局と連絡を取っているとし、調査の詳細はすべて公開されることになると述べた。
軍部は当初、アブアクラ氏はヨルダン川西岸地区でイスラエルによる襲撃を取材中、パレスチナ人からの流れ弾で死亡した可能性があると示唆していたが、ガンツ国防相は11日夜、より慎重な姿勢を見せた。「我々は何が起きたかを正確に把握しようとしている最中だ……最終的な結論はまだ出ていない」
「起きてしまったことについては、非常に残念に思う」とガンツ国防相は記者団に語った。「現在のところ、アブアクラ記者の直接の死因が何であるかは分かっていない。我々はこの一連の流れについて徹底的な調査を行う強い決意を持っており、この件で、パレスチナ側の協力が得られることを望んでいる。病理学的・法医学的所見の報告なしでは、現場で何が起こったかを解明するのは極めて困難だ」
「我々はこの作戦に参加したすべての部隊を調査した」と同大臣は付け加え、「今はまだ最終結論が出ていない」と述べた。
AP