
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:地元治安当局によると、イエメンの臨時首都である南部の港湾都市アデンで、イエメン軍司令官を狙った自動車爆弾による攻撃が行われたという。起こった大爆発は、アデンの街を震撼させた。
アデンの第4軍事政権で共同作戦を指揮するサレハ・アリ・ハサン司令官が、アデンの地区ムアラでSUV装甲車の中にいたところ、近くにあった車が爆発した。
爆風により車は損傷したが、ハサン司令官は無事だという。
今回の攻撃の犯行声明は出ていない。地元当局は、同市の治安当局や軍関係者を狙った同様の攻撃が相次いでいるとして、イランが支援するフーシ派やアルカイダ、ダーイシュを非難している。
アデンのテロ対策部隊の司令官であるシャラール・アリー・シャエア大尉は、テロ組織が同市の平和と安全を損ねるために攻撃を行ったと非難した。
「爆弾テロも、治安と安定の確立を阻むことはできない」と、爆発現場を訪れた際に地元記者団に語った。
今回の爆発は、イエメンの新大統領指導者評議会が、分断された軍を支配下に収め、開放されたアデンの地方に平和を取り戻そうとする最中に起こった。
また、イエメンの国営航空会社イエメニアは、フーシ派支配下のサヌアからアンマンへの初の商業便を運航すると、日曜日の早朝に発表した。イエメン政府は、フーシ派発行のパスポートでの旅行を認めることとなったのだ。
このフライトは24日に運航する予定だったが、フーシ派が自国発行のパスポートを持った数十人の乗客を追加するよう要求したため、キャンセルされた。
土曜日、イエメンのアワド・ビン・ムバラク外相は、サヌア空港からの運航再開は、イエメン政府、アラブ連合、国連イエメン特使、ヨルダン当局の多大な努力の結果であると述べた。
「イエメンの人々の苦しみを軽減することは、我々の最大の懸念事項であり続けるだろう」とムバラク外相はツイッターで述べた。
サヌアからの運航再開は、4月2日に発効した国連の仲介による2カ月間の停戦条件の一つである。
その他の条件には、全土での戦闘停止、ホデイダ港への燃料船の入港許可、タイズと他の州での道路開放などがある。
イエメン政府は、フーシ派がタイズへの包囲網の解除を拒否し、タイズとマアリブの政府軍と民間人を主な標的とした攻撃を続けていると非難した。
地元メディアによると、マアリブのラグワンで日曜日、フーシ派が放った爆発物を積んだ無人機が部族指導者の家を直撃し、子供を含む民間人3人が負傷したという。
また、マアリブ州北西部の紛争地域でフーシ派が発砲し、兵士1名が死亡、もう1名が負傷したとイエメン軍が土曜日に発表した。
先週、フーシ派は西部のホデイダ州ヘイズ地区で政府統合部隊の兵士2名を殺害した。