
トリポリ:リビア東部に拠点を持つ議会によって任命されたライバル政府は火曜日に首都に到着したと発表した。首都では統一政府が権限の移譲を拒否しており、ライバル政府の到着は各政府を支援する民兵組織間の衝突を引き起こした。
東部政府のプレスサービスは「職務を開始するため、リビア政府の首相であるファティ・バシャガ氏と大臣数人が首都トリポリへ到着」したと発表した。
ファティ・バシャガ氏が西部の首都に入った直後、敵対武装勢力間で衝突が発生したと、AFPのジャーナリストが伝えている。
2月、東部の都市トブルクの議会は元内務大臣のバシャガ氏を首相に指名した。
しかしバシャガ氏は、アブドゥルハミード・ドベイバ首相率いるトリポリを拠点とする統一政府を追放できていない。ドベイバ氏は、選挙で選ばれた政府にしか権限は移譲しないと繰り返し述べている。
ドベイバ氏の政府は、2011年にNATOが支援する反乱が独裁者ムアンマル・カダフィ氏を打倒して以来の10年にわたる対立に終止符を打つための国連主導の努力の一部として2020年に設立された。
ドベイバ氏は昨年12月の選挙まで首相を務める予定だったが、選挙は無期限延期となり、政敵はドベイバ氏の権限はもう終了したと主張している。
バシャガ氏の政府の登場により、リビアには敵対する2つの政権が存在することになった。これは2014年から2020年の停戦までの間と同様の事態だ。
AP/Reuters