
アラブニュース
ロンドン:国連のイエメン担当特使のハンス・グルンドベルグ氏は19日、イエメンの様々な関係者との2日間の会合を終えた。
特使は、経済・政治・安全保障面での優先事項など、イエメンが進むべき方向に関して関係者と話し合っているが、今回の会合もその一環。
会合では、停戦の実施と延長や、停戦の機運を利用して包括的な政治対話を始める方法が話し合われた。
「今こそ、停戦がもたらした機会を生かすべきです。私たちは、和平プロセスを前進させながら、イエメン市民のために停戦を確実に延長することに力を注いでいます」と特使は語った。
会合では、紛争で荒廃した国の中で個人や商品の移動制限を緩和することも含め。状況改善や市民生活の改善を引き続き優先させる必要性に焦点が当てられた。
また、経済面のほか、給与の支払いや銀行送金、為替相場の乖離、中央銀行の統合などに関する課題に対処する必要性も集中的に議論された。
さらにイエメン女性が直面する課題への対処や、女性が和平プロセスに有意義な形で参加することも話し合われた。
グルンドベルグ特使は、これからの数週間で経済の専門家や市民社会、女性団体、政党など多様なイエメン関係者との対話を行う予定。