
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イランが支援するフーシ派は停戦の更新を受け入れるとしたものの、イエメン軍によると、同派は国連主導の停戦の開始初日以来、戦闘員の動員、政府軍へのドローンおよびミサイル攻撃によって4,276回以上の違反を犯してきた。
開戦以来最長の今回の停戦は4月2日に発効され、国内全域で暴力と死亡者数の減少につながっていると国連は述べている。
しかし、イエメン軍によると、フーシ派は重砲、軍用車両、戦闘員を要衝マアリブの郊外に集め続けており、マアリブ、タイズ、サアダ、ハッジャで政府軍を攻撃し、新たな前哨基地を築いている。
「フーシ派は停戦と国際決議に抗っている。停戦を遵守していない」と軍の報道官アブドゥ・アブドゥラー・マジリ少将は月曜にアラブニュースに述べた。
国連イエメン担当特使ハンス・グルンドベルグ氏が政府および武装組織に対し、停戦の延長と、タイズやその他の県における道路開通などの未達成の停戦要素の実現を促す中で、フーシ派による違反が発生している。
日曜、フーシ派最高政治評議会のマハディ・アル・マシャート議長は、同派は敵対勢力との停戦の延長を受け入れるつもりだと述べ、もう2、3カ月にわたるイエメン全土での交戦停止に対する希望を後押しした。
「停戦延長に反対ではないと断言するが、我々の民衆の苦難が継続するような停戦を許容することは不可能だ」とフーシ派指導者の同氏は述べた。
土曜にアデンにおいて、イエメン大統領指導評議会のラシャド·アル·アリミ議長も、国際的調停役の停戦延長に向けた現在の取り組みを支持すると表明した。
また、活動家および人権団体は実地やソーシャルメディア上で、タイズ住人数千人に対するフーシ派の包囲がもたらす深刻な影響に注目を集める運動を強化した。
イエメンの拉致された人々の親族を統括する組織「拉致被害者母の会」は日曜に、タイズ郊外のフーシ派が管理する検問所では、内戦開始以降、街に出入りしようとした417人が捕らえられたと述べた。
フーシ派は軍と地元戦闘員の激しい抵抗にあって掌握に失敗した後、イエメンで3番目に大きいこの都市を2015年初めから包囲している。
フーシ派が主要道路の走行を禁止し、スナイパーを配置し、地雷を設置したことで、人々は危険な未舗装の道を使わざるを得なくなった。
「タイズ の市民は長く狭く曲がりくねった危険な代替ルートの使用を余儀なくされており、それによって多くの事故が発生し、数百人の犠牲者が死亡したり負傷したりした」と、イエメン人活動家らが立ち上げた人権団体アメリカン・センター・フォー・ジャスティスはTwitterで述べた。また、フーシ派のスナイパーは日常生活を送る民間人を無差別に射殺しているとも述べた。
「フーシ派のスナイパーに狙撃された子ども達の多くは、水を汲んだり、羊を放牧したり、家の近くで遊んだり、学校から帰ったりしている途中に標的とされた」と同組織は述べている。