
サイード・アル・バタティ
イエメン、アル・ムッカラー:イエメン政府代表団とフーシ派は、アンマンで28日、タイズおよびその他の県の道路封鎖解除に関する合意文書の最終草案について協議した。
タイズ地域の道路封鎖解除に関する協議は25日に始まったが、これは国連の仲介で4月2日に発効した停戦の一環だ。
協議は27日、フーシ派が、タイズ市とホデイダ、アデン、サヌアなどを結ぶ幹線道路の解除を拒否して狭い山間ルートのみの開放を提案したことから、イエメン政府が交渉の打ち切りを示唆し、決裂寸前となっていた。
タイズ問題のイエメン政府代表団副団長を務めるモハメド・アブドゥラー・アル・マフムーディ少将はアラブニュースに対し、政府側は、幹線道路を開放してタイズの包囲を解除するようフーシ派に要求したと語った。
「フーシ派は、自分たちの条件を押し付けようとしている」とアル・マフムーディ少将は述べた。
The parties' first military coordination committee meeting convened today under the truce. Initial discussions facilitated by the Office of the Special Envoy focused on setting up a coordination mechanism for regular communication to de-escalate incidents. https://t.co/M3ICnWJC7t pic.twitter.com/S4gn8VvFLO
— @OSE_Yemen (@OSE_Yemen) May 28, 2022
タイズ県のナビル・シャムサン知事は、アンマンでの協議が道路封鎖解除につながらなかった場合、軍事行動でタイズ包囲網を解くことになると述べた
「タイズは現在、オリーブの枝(和解の気持ち)を持っているが、同時に盾と剣も持っている。タイズは今、刻一刻と高まりつつある前代未聞の国家的団結で守られている」と知事はツイートした。
他にも軍事関係者や活動家たちが、軍事力を使って包囲網を解くことを主張している。
「最小コストでタイズ包囲網を解くには、恥ずべきフーシ派を力で一掃するやり方を支持し、軍事力という選択肢に回帰することだ。タイズのみならずイエメン全土にとって、これが最も安全な解決策だ」と活動家のイブラヒム・アブドル・ガデル氏はツイートした。
数十の人権団体、活動家、政府関係者、タイズ住民らが、ハッシュタグ#Siege_of_Taiz_crime(タイズ包囲の犯罪)を使ってSNS上で新たなキャンペーンを立ち上げ、フーシ派に街の道路を開放させるよう世界中に訴えた。
イエメンの人々は、物資や燃料を積載した車が横転している画像を広く拡散した。これはフーシ派が街へ入る幹線道路を封鎖したために、ドライバーが未舗装の急な坂道へ迂回せざるを得なくなったために起きていることだ。
UN Envoy Grundberg concludes initial discussions to open roads in #Taiz and other governorates in #Yemen. He calls on the parties to conclude their internal deliberations on the proposal urgently and deliver positive results to the Yemenis. More: https://t.co/t5ysY6gSDQ
— @OSE_Yemen (@OSE_Yemen) May 28, 2022
イエメン国連常駐代表代理のマルワン・アリ・ノマン氏は、タイズの包囲を「戦争犯罪」と表現し、終わらせなければならないと述べた。
「#Houthis (フーシ派)が#Yemen(イエメン)の#Taiz(タイズ)を包囲してもう7年以上が経つが、これは人類の汚点だ。今すぐにでも終わらせるべき戦争犯罪だ」とノマン氏はツイートした。
イエメンの人々によると、タイズの住民の多くは狙撃や地雷を恐れ、街を包囲するフーシ派の検問所付近にある自宅から逃げ出したという。
インターネットキャンペーンでは、国際社会に対しても、サナア空港やホデイダ港の開放のときのような積極的な圧力をかけていないとして批判が起きている。
「#Taiz(タイズ)は2015年から#Houthis(フーシ派)に包囲されているが、その間、国際社会が沈黙していたために、この悲劇は大きな注目を集めないままマイナーな問題と化している。不幸にもこの問題は、この戦争を終わらせるための国際的な取り組みがあるときにわずかに議論されるだけだ」とイエメンのニュースキャスターであるモハメド・アル・ダビヤニ氏はツイートした。