
アンカラ:イスラエル当局がイランによる攻撃の懸念をめぐり、国民に退避を促したことを受けて、トルコは「安全な国」だと、同国外務省が14日に発表した。
イスラエルに言及しない間接的な反応の中で、同省は「一部の国々」が危険情報を発出したと指摘した。
トルコは「安全な国であり、テロと戦い続けている」と、声明は述べた。
「これらの危険情報は、さまざまな国際的展開や動機に関連していると考えられる」と、声明は付け加えた。
イスラエルのヤイール・ラピード外相は13日、イランの工作員がイスタンブールでイスラエル人に対する攻撃を計画しているとの脅迫をめぐり、トルコに滞在する国民に対し「可及的速やかに」出国するよう促した。
同外相は、イランの工作員による「現実的で差し迫った危険」があると述べた。
13日、イスラエルの新聞、イェディオト・アハロノトは、イランの複数の「分子」がトルコでイスラエル人観光客に対する作戦を計画していると述べる匿名の治安当局者の発言を引用した。
この危険情報は、激しいライバル関係にあるイランとイスラエルの間の緊張が最近高まっている中で発出されたもので、イラン政府は、イランにおける同国の核・軍事インフラに対する一連の攻撃に加えて、シリアにおける攻撃も、イスラエルによる仕業だとして非難している。
トルコは、両国間の10年以上にわたる外交的断絶を経ても、イスラエル人に人気の休暇旅行先となっている。
トルコとイスラエルはここ数ヵ月で関係を修復しており、トルコの政府高官らは、トルコの観光業界にとってのイスラエルの重要性に言及している。
AFP