

モハメド・アブ・ザイド
カイロ:日曜日、エジプトのエルシーシ大統領、バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王、ヨルダンのアブドゥラー国王は、シャルム・エル・シェイクにて三者会談を行った。来月ジェッダで開催予定の、米国との地域サミットが議題のトップに上った。
ジョー・バイデン米国大統領は7月15日~16日の日程でジェッダを訪問し、エネルギー危機、ウクライナおよびイエメンで起きている戦争、イランの核問題、サイバーセキュリティ、食糧安全保障について、各国トップらと会談を行う予定である。
首脳らは、自国民の願いを実現し地域の安全と安定性を向上させるため、あらゆる分野にわたって三国間協力を拡大する必要性を強調した。
会談では、世界情勢を踏まえて食料安全保障、物価上昇、エネルギーコストといった課題を克服するため、アラブ共同行動強化に向けた努力を継続する必要性が強調された。
首脳らは、パレスチナが行う「正当な」闘争の支援と、1967年6月4日時点の国境線上に東エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家を樹立することによる、「二国家解決」を支援する必要性を強調した。
また、地域内で発生している危機の政治的解決に向けた努力や、包括的アプローチの一部としてのテロ対策についても話し合われた。
三首脳は、7月にサウジアラビアが主催し、湾岸協力会議加盟国の首脳およびヨルダン、エジプト、イラク、米国の首脳が一堂に会する予定の首脳会議開催を歓迎した。
また二国間会談では、経済・投資協力の強化に向けた議論が行われた。
エジプト大統領府の公式報道官は次のように述べた。「エルシーシ大統領は、兄弟関係にある二国とその国民とを繋ぐ歴史的な結びつきは、エジプトの誇りであると確信しています。」
またエジプトは、「多様な分野でバーレーンとの二国間協力関係を引き続き強化し、中東地域の発展に向けた共同的調整のペースを一層速め、様々な地域課題や国際的課題に直面している中、アラブ国家の団結と共同行動を強化したい 」と意欲を示した。
ハマド国王は、今回のエジプト訪問について、「両国とその政府、国民、そして二国の共通の運命と未来を結びつける、歴史的かつ卓越した関係性の存続」と述べた。
バーレーン国王は、エジプトの 「地域の安全と安定を確保する上で主軸となる確固たる役割と、アラブ共同行動促進に向けた様々なレベルでの努力 」を評価し、「政治、経済、開発、その他共通の関心分野におけるエジプト・バーレーン二国間関係の素晴らしい質的発展」を称賛した。
また、北アフリカの国々との関係深化について意欲を示した。