
ハルツーム:国連の報告によると、西スーダンでの武力衝突によって今月だけで8万4000人以上が避難を余儀なくされている。今年、これまでに家を追われた人の数は倍増した。
避難者の数は2021年1月以降で最大。国連のデータによると、昨年は少なくとも44万500人が難民となり、前年から5倍以上の増加を記録した。
救援活動に従事する人々は、2000年代初期にダルフールで生じた難民危機に迫る事態を心配している。
スーダン政府は2003年、アラブ系の「ジャンジャウィード」という民兵組織と協力して武装勢力を鎮圧し始めたが、それ以降、事態が悪化した。少なくとも250万人が難民となり、30万人が殺害された。
2020年の和平合意で定められた平和維持軍の展開はまだ小規模にとどまっている。武装組織の指導者でもあるジブリール・イブラヒーム財務大臣は、合意実現のための資金がなかなか集まらないと語る。
6月には西ダルフールのクルブスでも戦闘が発生した。この際、アラブ系民兵組織がGimir族の村を襲撃し、125人が殺害され、5万人が難民となった。
「ある緊急事態への対応が終わる前に、別の事件が2つ起こっていた」と、ノルウェー難民問題評議会のウィル・カーター氏は言う。「今のところ、大規模な難民緊急事態への発展を妨げるものは何もない」
UNOCHA(国連人道問題調整事務所)によると、長期の内戦が続いている南コルドファン州のAbu JubayhahでHawazma族とKenana族が衝突し、19が死亡、4000軒の家が焼き払われ、1万5150人が難民になったという。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは22日に声明を発表した。それによると、昨年10月に権力を掌握したスーダンの暫定政権と軍事指導部が、2021年に国際平和維持軍が撤退した後にしかるべき措置を取らなかったり、対立の原因(土地や資源の問題など)に対処するのを怠ったという。
アラブ系民兵組織を母体とする「Rapid Support Forces」を率いるモハメド・ハムダン・ダガロ将軍(スーダン議会の副議長でもある)は、今週西ダルフールを訪問し、戦闘の中止を呼びかけ、保健・教育施設の寄付を約束した。
ロイター