
チュニス:チュニジアのハマディ・ジェバリ元首相は、マネーロンダリング疑惑で今週逮捕された後にハンガーストライキに入っていたが、25日に集中治療室に運ばれたことを彼の弁護士が明らかにした。
「ジェバリ氏は、激しいハンガーストライキを行い、(心血管疾患と糖尿病の)薬を摂らなかったため、容態が急激に悪化しました」とジエド・タヘル弁護士はAFP通信に語った。
検察は家族が警察署に薬を届けることを許可したが、警察がジェバリ氏の監房へそれを届けていなかったという。
ジェバリ氏は、カイス・サイード大統領の主要な対抗組織であるイスラム系政党アンナハダの元高官であり、海外からチュニジアの慈善団体に送金された多額の資金をめぐり逮捕されていた。
アンナハダ党はこの疑惑を否定し、逮捕は政治的な報復行為の一環だと訴えている。
サイード大統領は昨年7月、首相を解任し、アンナハダが優勢を占める議会を停止したが、反対派はこの動きに対し、「アラブの春」の蜂起から発生した唯一の民主主義国家におけるクーデターだとしている。
大統領はその後、議会を解散し、自らの権限を司法にまで拡大し、憲法改正を訴えた。
多くのチュニジア国民は、体制は腐敗と利権にまみれていると捉えており、それに挑むサイード大統領の動きを支持している。
サイード大統領が権力を掌握した後に逮捕されたアンナハダ党の高官は、ジェバリ氏が初めてではない。ヌールディン・ビリ元法相も、2ヶ月間自宅に軟禁された後、無罪放免となっている。
AFP