
アラブ・ニュース
ジッダ―米国のドナルド・トランプ大統領は、イランのエリート部隊であるゴドス軍のトップ、ガーセム・ソレイマーニー司令官に対する攻撃の後、初めてコメントを発表し、同司令官は「何年も前に抹殺されておくべきだった」と述べた。同大統領は、ソレイマーニー司令官を狙った今回の攻撃命令は、同司令官が多数の米国人を「殺そうと画策していた」ために下されたと述べた。
アラブ首長国連邦のアンワール・ガルガーシュ外務担当国務相は、「対決と拡大化」ではなく「賢明さと穏健さ」を求めた。
エジプト外務省は、イラクの成り行きを重大な懸念をもって見守っており、これ以上の拡大化に対しては反対すると述べた。
フランスのエマニュエル・マカロン大統領はすべての当事者に対し、いかなる拡大化も避けるよう促した。ロシアのウラジミール・プーチン大統領との電話会談で同大統領は、「緊張関係の新たな危機的拡大」が起こるべきではなく。「すべての当事者に対して抑制的に行動するよう求めた」と述べた。
ドイツも抑制と拡大回避を促した。アンゲラ・メルケル首相のスポークスマンであるウルリケ・デンメア氏は「我々は緊張拡大化の危険に直面している。今は、思慮深さと自制を保持しつつ緊張の縮小に努めることが重要だ」と述べた。
中国は「非常に懸念している」と述べた上で、すべての当事者、とりわけ米国に対し、「冷静さと自制」を実践するように求めた。国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、強い懸念を示した。
同総長のスポークスマンであるファルハン・ハク氏は「事務総長は常に、湾岸地域での緊張縮小を訴えてきた。彼は最近の拡大傾向を強く懸念している」と述べ、次のように続けた。「今回の事態では、各国首脳は最大の自制を実践すべきだ。世界は新たな湾岸戦争を望んでいない」
米共和党の国会議員は即座に、トランプ氏の命令による攻撃を強く支持すると表明した。共和党のケビン・マッカーシー下院議員は「我々は決意と強大さを示しつ、米国の統治地域を攻撃する者たちの首謀者を攻撃した」と述べた。
「やった!これで米国人に対する殺人と傷害の代償は極めて高くなった」。トランプ氏の側近であるリンゼイ・グラハム上院議員はツイッターでこのように述べた。米国のニッキー・ヘイリー前国連大使も、今回の攻撃を称賛した。
「ガーセム・ソレイマーニーは、米国人を殺した第一級のテロリストだった」と、ヘイリー氏はツイッターを通して述べ、次のように続けた。「彼の死は、平和と正義を求めるすべての人々によって称えられるべきだ」。トランプ氏の元アドバイザーであるジョン・ボルトン氏は「強力に正しいことを行ったトランプ大統領を誇りに思う」とソレイマーニー氏殺害を称賛し、攻撃に関与した人々を「祝福」した。