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ACWA Powerが日本の東レとの協力を拡大

ACWA Powerはプラントの詳細を東レと共有する予定。(提供写真)
ACWA Powerはプラントの詳細を東レと共有する予定。(提供写真)
ACWA Powerはプラントの詳細を東レと共有する予定。(提供写真)
ACWA Powerはプラントの詳細を東レと共有する予定。(提供写真)
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17 Jul 2023 01:07:23 GMT9
17 Jul 2023 01:07:23 GMT9

アラブニュース・ジャパン

リヤド:塩水脱塩を行うサウジアラビアおよび世界最大の民間企業であるACWA Powerは16日、日本の技術提供企業・東レと覚書(MoU)を締結した。その目的は、海水淡水化(SWRO)脱塩プラントのための省エネルギー技術を探求することにある。

投資省が主催したサウジと日本の投資ラウンドテーブルに合わせて交わされたMoUにおいて、両社はACWA Powerの脱塩プラントで使用される膜に関するエネルギー消費を削減する共同研究を行う。

ACWA Powerがプラント運営の詳細を東レと共有することで、東レは、エネルギー効率改善のための商業的に実現可能なソリューションを分析・提供することが可能となる。

ACWA Powerのラード・アル・サーディ副会長兼取締役はMoUについて、「東レとのこの提携は、水の脱塩におけるエネルギーの使用方法を改善するための我が社のビジョンに寄与します。そして、持続可能でコスト効率の良い、責任ある方法で共同体に飲用水を提供する我が社の取り組みを推進します」と述べている。

「膜技術のエネルギー効率を向上する革新的な方法を共同で研究することで、ACWA Powerの持続可能性への取り組みを支援し、ACWA Powerおよびサウジアラビアの全体的な持続可能性の目標に貢献できることを誇りに思います」。東レ水処理膜ミドルイーストの木村公生CEOはそう述べている。

2007年以降、ACWA Powerはいくつかのプロジェクトで東レの最新ソリューションを利用している。現在は、ACWA Powerのポートフォリオの8つのプラントで生み出される1日あたり400万立法メートル(m3/日)近くの脱塩水について、東レの逆浸透(RO)製品が使用されている。別の2か所のプラントで商業運転が実現すれば、さらに130万m3/日が加わると想定される。これは東レの世界市場の20パーセント近くを占める。

東レは、サウジのAbunayyan Holdingと共同で「東レ水処理膜ミドルイースト」という合弁事業をもつ。当事業では王国初のRO膜製造プラントをダンマンに設立し、2025年の操業開始を予定している。

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