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日英、今月末の大筋合意目指す=貿易協定、TPPで再交渉も

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02 Jul 2020 10:07:34 GMT9
02 Jul 2020 10:07:34 GMT9

ロンドン時事】日英両政府が7月末までに新たな貿易協定の大筋合意を目指していることが2日、明らかになった。英国が強い意欲を示している環太平洋連携協定(TPP)の参加時に、日英間で追加交渉を行う「2段階方式」を検討していることも判明。英国の欧州連合(EU)離脱に伴い、日本とEUの経済連携協定(EPA)の効力が切れる来年1月の発効に向け、交渉は佳境に入っているもようだ。

 英国のグラハム・ゼベディー首席交渉官は2日のウェブ講演で「両国はともに今月末までの大筋合意を目指している」と表明。「限られた時間だが、自信を持っている」とも語った。

 日本の松浦博司首席交渉官は6月23日付の英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで「7月末までに交渉をまとめなければならない」と述べていた。日本の臨時国会の日程を念頭に置いたスケジュールだが、英国側も今回同様の見解を示した。

 日英貿易交渉は6月9日に正式スタートした。大筋合意した場合、正式合意・署名は9月にも行われ、それぞれの議会で年末にかけて承認する段取りとなる見通しだ。

 交渉では自動車関税の即時撤廃や金融サービスの優遇措置などが焦点。投資紛争の解決方法や電子商取引なども争点となっており、一部は英国のTPP参加時に再交渉する形になりそうだ。 

 英国にとっては日英貿易協定がEU離脱後、初の大型貿易協定となる公算が大きくなった。EUとの交渉が難航しているほか、先行してスタートした英米交渉も米大統領選などの政治日程をにらんで停滞気味だ。

JIJI Press

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