シリア国防省によると、イスラエルが2日シリアの西部沿岸地域を空爆し、民間人2人が負傷した。
同省は声明のなかで、午前6時30分頃、アルハミディヤ近郊で「敵国イスラエルが空爆を実施した」ことを明らかにし、空爆された場所が養鶏場であったと、詳細を述べずに特定した。
空爆は、レバノンの北部都市トリポリの西に位置する地中海から行われ、「女性1人を含む2人の民間人が負傷した」とのこと。
2011年にシリアで内戦が勃発して以来、イスラエルは北の隣国に対して何百回もの空爆を行ってきた。
イスラエルの空襲は、シリア政府軍ばかりでなく、親イラン民兵組織やレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ戦闘員も標的にしてきた。
先月実施されたイスラエルによるダマスカス国際空港への空爆は、その後数週間に渡って滑走路が使用できなくなる被害をもたらした。
シリア人権監視団によると、この空爆は、民間および軍の滑走路に甚大な被害をもたらし、イランとヒズボラが武器保管庫として使用していた付近の倉庫を標的にした。
シリア内戦による死者はこれまで50万人近くに上り、内戦前の人口の約半数が家を追われ難民となることを強いられた。
AFP