
カイロ:リビアの首都トリポリで起きた士官学校に対する空爆による死者数は、少なくとも30人に増え、その多くが学生であったと、保健省が日曜日に発表した。
4月以来、トリポリはハリファ・ハフタル氏率いるリビア国民軍と、トリポリを拠点とし、弱いながらも国連の支援を受ける政府と緩やかに同盟を結んだ多数の民兵部隊との間の、戦闘の場となっている。
空爆は、土曜日の夜、数ヶ月間戦闘が激化していた首都トリポリの市内中心部からすぐ南のハダバ地域で起きた。
トリポリの救急隊によると、空爆で他にも少なくとも33人が負傷したという。遺体や病院で手当てを受けている負傷した人々の写真が掲載された。
国連リビア支援ミッションは、この空爆を「最も強い言葉」で非難した。
トリポリを拠点とする政府は、この空爆はリビア国民軍によるものとした。リビア国民軍のスポークスマンは電話取材に応じなかった。
ハフタル氏が「最後」の決戦と宣言したのち、この数週間で、トリポリをめぐる戦いは激化した。トルコ軍のリビアへの配備を求める同盟国トルコとの軍事及び海事協力にトリポリ当局が署名した後のことだった。
この戦闘によりリビアは、指導者ムアマル・カダフィを追放し、その後殺害した、2011年の紛争に匹敵する暴力と混乱に再び陥れる恐れがある。
リビアは現在、国連が支援する西側政権と対抗する東側のリビア国民軍合意政府に分裂している。
フランス、ロシア、ヨルダン、アラブ首長国連邦などの主要なアラブ諸国はハフタル氏率いる東のリビア国民軍を支持している。トリポリを拠点とする政府は、カタール、イタリア、トルコが支援している。
AP通信