
アラブニュース
ジョー・バイデン米大統領は16日、バグダッドでサウジアラビアとイランの会談を主催するという、イラクのムスタファ・アル・カディミ首相の提案を歓迎した。
この声明は、サウジアラビアの都市、ジェッダで行われた大統領とアル・カディミ首相の会談後、記者会見の中で出された。
近年、米国とその同盟国に対するイランの脅威が中東地域での緊張を高めてきた。
アル・カディミ首相に対しては去年、爆発物を仕掛けたドローンによる暗殺が企てられたが、首相は無事だった。この企ては、選挙結果をめぐるイラク治安部隊と親イラン・シーア派民兵組織の対立と緊張が高まるなかで、親イラン派によって実行されたという見方も出ている。
バイデン大統領は記者会見で、イラクの民主主義擁護への意志を語った。
「出来る限りの援助をしたいという米国の考えを、報道陣にも首相にも知っていただきたい」と大統領が語った。アル・カディミ首相は、米国とイラクの「戦略的かつ友好的関係」について語り、テロ組織との戦いでの米国の支援に感謝の意を表した。
AP通信によると、ダーイシュとの戦いを支援するため、推定2500人の米兵が今もイラクに駐留している。
バイデン大統領とアル・カディミ首相との会談は、ジェッダで開かれたGCC加盟国、エジプト、イラクおよびヨルダンとの首脳会議に先立って行われた。
バイデン大統領とアル・カディミ首相との会談は、ジェッダで開かれたGCC加盟国、エジプト、イラクおよびヨルダンとの首脳会議に先立って行われた。(AFP)
米国の大統領とアラブ諸国の首脳は、イランとの緊張が高まるなか、中東地域の安全保障や米国と地域諸国の協力強化と関係発展について語り合う。
バイデン大統領はまた、ジェッダでエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談した。両首脳が直接会って会談するのはバイデン大統領の2021年就任以降初めてのことである。
バイデン大統領はまた、ジェッダでエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談した。(AFP)
バイデン大統領は、去年ガザ地区で起きたイスラエルとハマスの紛争の停戦合意でエジプトの果たした役割に感謝の意を表し、この地域におけるエジプト政府の役割を認めた。
「あらゆる問題で大統領と協力していくことを楽しみにしています」と、バイデン氏がエルシーシ氏に語った。