
22日、ダマスカス近郊でイスラエルによるミサイル攻撃があり、兵士3人が死亡し、7人が負傷した。シリアの国営メディアが報じた。イスラエルが今年シリアの領土を攻撃するのは今回で17回目だ、と戦争監視団は主張した。
イスラエル軍は、外国の報道についてはコメントしないと発表した。
2011年にシリア内戦が始まって以来、イランがバッシャール・アサド大統領を支援するために軍隊を配備しているシリアで、イスラエルは長年にわたり、イスラエルが言うところのイランの標的やイランが支援する標的への空爆を実施している。
軍事筋の話として、国営シリア・アラブ通信(SANA)は、午前0時32分(21日GMT21時32分)、イスラエルが「空爆を実施」し、ゴラン高原から「ダマスカス近郊の複数の拠点」を標的にしてミサイルを発射したと報じた。
シリアの防空システムは何とかミサイルの一部を撃墜した、とSANAは補足した。
今回の空爆は物質的損害ももたらした、とSANAは報じたが、それ以上の詳細情報は提供しなかった。
シリア人権監視団は、イスラエルのミサイルが、ダマスカスの西端にあるメッゼ空軍基地地区内の空軍情報部を含む標的に向けて発射されたと発表した。
サイイダ・ザイナブ地区にあるイランの武器庫(ダマスカスの南外れにある礼拝堂)も破壊された、と同監視団は発表した。同監視団は、全方面の情報源のネットワークと称するものを使い、シリア内戦に関する報告をしている。
ロイター通信は、SANAとシリア人権監視団の報告を独自に確認できなかった。
シリア政府が最後に報告したのは、7月2日のイスラエルの空爆だった。シリア政府によると、その空爆は地中海に面した都市タルトス南部を標的にしたもので、民間人2人が負傷した。
6月にシリアは、イスラエルの空爆で滑走路とターミナルが損傷したと発表した後、ダマスカス空港を離発着する航空便を一時的に停止した。
イランは、イラン革命防衛隊の将校2人が3月にシリアでイスラエルの空爆を受け、死亡したと発表した。これがきっかけとなり、イラン政府は報復を誓った。
ロイター