
トリポリでリビア人武装グループが衝突
トリポリ:トリポリで武装グループの衝突した発生したと、地元メディアが報じた。リビアの首都を襲った最新の暴力事件である。
土曜日の深夜1時(23:00GMT)頃、トリポリで銃声と爆発音が鳴り響いた。
大小の武器を使用したこの戦闘は、トリポリ南部のEl Jebs地区で発生したとメディアが報じている。
2人の首相が権力を争い、リビアではこの数ヶ月、緊張が高まっている。東部の軍事的指導者ハリファ・ハフタル氏が、武力によりトリポリを制圧しようとした破壊的試みを終わらせた画期的な停戦から2年、新たな紛争に対する懸念が高まっている。
土曜日の衝突は、トリポリを拠点とする統一政府のアブドゥルハミード・ドベイバ首相に忠誠を誓う武装グループと、ハフタル氏と同盟を結んだ後、リビア東武を拠点とする議会により新首相に指名されたドベイバ首相のライバルであるファティ・バシャガ首相を支持する武装グループとの間で起こった。
この衝突は、444旅団と呼ばれる別のグループが停戦仲介のために介入し終了したと、リビアのメディアが伝えた。死傷者の情報は報じられていない。
バシャガ首相は、選挙により選出された政府にのみ権力を移譲すると繰り返し主張してきたドベイバ首相の追放を試みたが失敗した。
トリポリでは、両首相に忠誠を誓う武装グループ間の緊張がこの数ヶ月高まっている。7月22日にトリポリ中心部で起きた闘争では、16名が死亡、約50名が負傷した。
ドベイバ首相率いる暫定統一政府は、北アフリカにあるリビアで、10年以上続く紛争を終わらせるための国連主導の和平プロセスの一環で選出された。
暫定政府は、昨年12月、国政選挙の主導を担っていたが、選挙のルールや物議を醸す候補者らをめぐって対立が起き、選挙は実施されなかった。
リビアは、2011 年にNATOが介入した反乱によって、独裁者ムアンマル・カダフィの政権が崩壊、同氏が殺害されて以来、不安定な状態に陥っており、何年もの間、武装グループが権力を巡り闘争を続ける、政権の空白期間が続いている。
AFP