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サウジは世界経済の「明るい材料」

ムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣は、サウジアラビアは他国に先んじて世界のインフレを予見し、その流れから自らを守ることができたと述べた。(WEF:Screenshot)
ムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣は、サウジアラビアは他国に先んじて世界のインフレを予見し、その流れから自らを守ることができたと述べた。(WEF:Screenshot)
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19 Jan 2023 12:01:38 GMT9
19 Jan 2023 12:01:38 GMT9
  • 財務相によると、サウジのインフレ率は今年「さらに低下する」
  • 米・サウジ関係は世界の安定の鍵、駐米大使が発言
  • IMF理事が世界的危機におけるサウジ経済の回復力を称賛

シェルーク・ザカリア

ダボス:1月18日、ダボスで開催されている世界経済フォーラムで、サウジアラビアは今年減速に直面する世界経済の「明るい材料」であると専門家パネルとサウジ閣僚が発言した。

ムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣は、サウジアラビアは他国に先んじて世界のインフレを予見し、その流れから自らを守ることができたと述べた。

「世界中で行われた景気刺激策のために、2021年7月までには我々はインフレの兆候を読み取り、サウジ経済を守るための手段を講じ、成功しました」と大臣は語った。

インフレ緩和策の1つとして、国内のエネルギー価格の据え置きなどが行われたと大臣は説明した。

世界のインフレ率は8%を超えるが、サウジアラビアのインフレ率は平均で2.6%である。アル・ジャダーン大臣によると、この数字は今年さらに低下すると予想される。「サウジ経済への影響を抑えながら、同時に世界経済に寄与できるような取り組みが多くなされています」

サウジアラビアは同盟国を支援するための方法を変えたという。「以前は無条件で直接に補助金や資金を提供していましたが、そのやり方を見直しつつあります」

パネリストからは、サウジビジョン2030が掲げる長期的アプローチがサウジ経済の回復力の一因だという指摘があった。

それらの意見によれば、この中長期ビジョンによってサウジアラビアはCOVID-19、ウクライナ・ロシア戦争、インフレ率上昇、食糧とエネルギー危機といったグローバルな課題に上手く対応できているという。

国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事はサウジビジョン2030によって、サウジアラビアは「世界全体にとって特に困難なこの時代に、世界経済と中東地域の明るい材料」だと述べた。

ゲオルギエバ氏によれば、ロシア・ウクライナ戦争および中国の最近のCOVID-19感染者急増のために今年減速が予想される世界経済が必要とする成長をサウジアラビアは提供できる。

氏はサウジアラビアが効果的な財政政策を有し、エネルギー・食糧危機に対処し、経済の多様化に向けた取り組みを進めていると述べた。

「この困難な時に、返済負担率を6%から15%に引き上げる勇気を持つ国がどれほどあったでしょうか。サウジはそれを行ったのです」

「サウジアラビアは運を味方につけ、エネルギー・食糧の安全保障と負債の問題への対処において重要な役割を果たしました」

米・サウジ関係

アル・ジャダーン財務大臣は、サウジアラビアは「世界の利益のため」に、そして食糧・エネルギー危機およびグリーンエネルギーへの移行に関して共同で解決策を探るため欧米との「溝を埋め」、対話を促進することを目指すと語った。

中国はサウジアラビアにとって「非常に重要」な最大の貿易相手国だが、「アメリカもまた重要な戦略的パートナー」である。

「我々の目標は隔たりを埋めること、対話の推進力となることで、相手が中国であれアメリカであれそれ以外の国であれ、対話を進めています。我が国はグローバルな役割を果たし、これからもそれを続けます」

駐米サウジアラビア大使を務めるリーマ・バンダル・アル・サウード王女はサウジ・アメリカ両政府間の長期にわたる戦略的パートナーシップを維持することが世界の安定にとって「絶対に必要不可欠」であると述べた。

「確かに、対立や不和もありました。ですが、両国が戦略的同盟国であり、友人であるという事実に変わりはなく、この関係は世界にとって決定的に重要なものです」と王女は発言した。

ジェンダー改革

IMFのゲオルギエバ専務理事は女性の社会参加がサウジ経済の大きな原動力となっており、サウジビジョン2030で示された目標、国内の労働力の30%を女性が担うという目標をすでに7%上回って達成している点を指摘した。

アブドゥラー・アルスワハ通信情報技術大臣はサウジアラビアがテクノロジー部門での女性の参加率を7%から32%まで高めたこと、これはEUやG20,シリコンバレーにおけるより高い水準だと語った。「これは21世紀でもっとも斬新かつ大胆な改革と言えるでしょう」

アル・サウード駐米大使は女性の権利拡大がサウジビジョン2030構想の根本にあると述べた。

「今日、我が国で女性は男性と同等の給与を得ています。今日、彼女たちは男性と等しい機会を与えられているのです」

サウジ社会は変わったと王女は述べた。女性は高い役職に就き、スポーツへの参加率も高まっており、現在世界5か国で女性が大使を務めている。

「女性の権利拡大は後付けでなされたのではありません。社会の半分を占める女性が参加しない限り、持続可能な経済を作ることはできないのです」

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