ベイルート:水曜日、レバノン司法当局は、2年前に発生したベイルート港爆破事件に関して、下院議員2名の財産の一時的な差し押さえを命じた。
司法関係者がAFPに語ったところによると、「ナジャ・イタニ判事は、アリ・ハッサン・ハリル議員とガジ・ザイテル議員の財産に対し、1000億レバノン・ポンド相当の一時的な差し押さえ命令を出した」。
同情報筋によると、この差し押さえは、ベイルート弁護士協会が、2名の議員が「捜査の妨げを意図して告訴を行うことで、恣意的に権利を行使した」ことを問うために提出した訴状に関連して決定されたものであるという。
1000億レバノン・ポンドの賠償が求められている。
現在危機に瀕しているレバノンは、ベイルートで発生した大規模な港湾爆発事故から木曜日で2年を迎えた。
ずさんに管理されていた硝酸アンモニウムが爆発して起きた港湾での事故は、核爆発以外の爆発事故としては歴史上最大級の事故である。事故では200名以上が死亡し、数千人が負傷した。爆発により、首都の広大な地域が壊滅的な打撃を受けることとなった。
この悲劇的な事故が起きた後、弁護士会は1400名近い犠牲者の家族を代表し、国に対して法的手続きを開始した。
しかし原因究明に向けた調査は政治的な干渉を受けて停滞しており、事件に関して責任を問われた国家公務員はまだいない。
ナビ・ベリ国会議長率いるアマル党のハリル議員とザイテル議員は、タレク・ビタール判事が、自身が実施していた調査を妨害したとして、判事に対して合計20件の訴えを起こした。
各方面の政治家は、裁判官による聴取を拒んでいる。
強力なヒズボラ運動の関係者も、一連の訴訟を行うことでビタール判事の調査を妨害している。
12月23日以来、ビタール判事の捜査は一時的に停止している。
爆発事故から2年を迎える木曜日、犠牲者の親類らは国際的な調査を要求した。
AFP