
イスラエルがダマスカスを空爆 シリア兵5人死亡:国営メディア
ダマスカス:イスラエルが17日、ダマスカス空港の近くを空爆し、シリア兵5人が死亡した。シリア国営メディアが伝えた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は軍当局筋の話として「この空爆で兵士5人が死亡し、いくつかの物質的損害がもたらされた」と伝えた。
今回の空爆は午前0時45分(GMT16日21時45分)頃、「ティベリアス湖の北東の方角から、ダマスカス空港とダマスカス南部のいくつかの地点を標的にして行われた」とSANAは補足した。
戦争を監視するシリア人権監視団は、この空爆でシリア兵5人が死亡したことを確認し、イランが支援する戦闘員2人も死亡したと発表した。
シリア国内の幅広い情報源のネットワークを頼りにしている同監視団は、イスラエルが標的にしたのは、ダマスカス空港の近くのダマスカスの田園地帯にある、親イラン組織が配備されている拠点だったと発表した。
イスラエルは先月、首都ダマスカス周辺の田園地帯と沿岸部のタルトゥース県南部を空爆し、兵士3人が死亡した。
6月にはイスラエルの空爆でダマスカス空港が約2週間使用不能になった。
この1カ月にイスラエルは二度、アレッポ空港を標的にして空爆を行った。
シリア人権監視団はその時、それらの空爆は新イラン武装組織が所有する武器庫を標的にしていたと発表した。
2011年にシリアで内戦が始まって以来、イスラエルは北側の隣国であるシリアに数百回空爆を行い、政府軍だけでなく、親イラン勢力やヒズボラの戦闘員も標的にしてきた。
イスラエルは個々の空爆についてはめったにコメントしないが、数百回の空爆を実施したことは認めている。
イスラエルは、大敵イランがイスラエルの近くで拠点を築くのを阻止するために空爆作戦が必要だと主張している。
AFP