
モハメド・シャマー
カイロ: エジプト政府がモバイルアプリを通じた電子廃棄物のリサイクルの取り組みを始めた。
古い電子製品の安全なリサイクルの促進が狙いだ。
エジプト政府がリリースしたE-Tadweerアプリを使うと、ユーザーは古い電子機器を指定の場所で廃棄する際に、新しい電子機器の購入に使えるクーポン券と交換できる。このクーポン券は提携店で利用可能だ。
世界保健機関(WHO)の調査によると電子機器は家庭ゴミの中で最も急速に増加しているカテゴリーだ。
環境省職員のアフメド・ファエズ氏はアラブニュースに次のように語った。「ユーザーはE-Tadweerアプリに登録し、不要になった電子機器や市場で売れなくなった古い器具の写真をアップロードします」
「そして、アプリで指定された場所に行き端末を渡せばいいのです。すると、廃棄物を引き取る業者が電子クーポンを発行するので、ユーザーはそれを受け取ります」
同省が引用した数字によると、エジプトでは年間推定9万トンの電子廃棄物が排出されており、その58%が民間部門から、23%が家庭から、19%が公共部門から排出されているとのことだ。
「電子廃棄物には水銀や鉛などの有害な化学物質が含まれており、適切な方法で廃棄しなければ最終的に土壌や水に混ざってしまいます」とフェイズ氏は言う。
E-Tadweerチームのメンバーであるジャマル・アル・ムスリミ氏はアラブニュースに対し、政府は廃棄物を管理する民間企業に対するインセンティブを数件、発表予定だと述べた。
世界保健機関(WHO)は、電子廃棄物から原材料を除去する際に誤った方法を用いると人間の健康、特に子どもに大きな影響を与えるとして警告を発している。