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イスラエルによるナブルス封鎖、8日目も収束せず

オリーブ収穫のために自分たちの土地に向かっていたパレスチナ人の農民たちに対して保安検査を実施するイスラエル軍部隊。2022年10月18日(火)、ヨルダン川西岸地区のナブルスの東にあるサレム村。(AP)
オリーブ収穫のために自分たちの土地に向かっていたパレスチナ人の農民たちに対して保安検査を実施するイスラエル軍部隊。2022年10月18日(火)、ヨルダン川西岸地区のナブルスの東にあるサレム村。(AP)
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19 Oct 2022 04:10:51 GMT9
19 Oct 2022 04:10:51 GMT9
  • イスラエル軍や入植者を標的にしているとされる武装組織「アリーン・アル・オスード」の構成員に対するイスラエル当局の逮捕作戦が行われ、数十人が逮捕された

モハメド・ナジブ

ラマッラー:イスラエル軍が占領下のヨルダン川西岸地区で、20万人が住むナブルスおよび周辺の村の封鎖を開始してから火曜日で8日目となった。

いくつかの主要幹線道路は依然として封鎖されている。市への入り口はセメントブロックで塞がれ、無作為な移動検問所が住民の生活を混乱させ続けていると、パレスチナ人の情報筋がアラブニュースに伝えた。ナブルスやジェニンなどのヨルダン川西岸地区の町におけるイスラエル国防軍、国内保安機関シン・ベット、イスラエル国境警察による弾圧は終わっていない。

イスラエル軍や入植者を標的にしているとされる地元の武装組織「アリーン・アル・オスード」の構成員に対するイスラエル当局による逮捕作戦が行われ、数十人が逮捕され軽火器が押収された。同組織の150人の戦闘員は、ファタハやハマスなどの従来のパレスチナ組織には所属していない。

この地域のイスラエル人入植者は、パレスチナ人に対する攻撃を大きくエスカレートさせている。農民たちを襲撃し、村や町を標的とし、交差点を閉鎖し、木を切り倒し、パレスチナ人の車を破壊している。

この弾圧の背景には11月1日に行われるイスラエルの議会選挙があるとアナリストは見ている。今後、一種の集団的懲罰として襲撃がエスカレートする可能性があるとの懸念も上がっている。パレスチナ人を高圧的に扱えば、政治家たちがヨルダン川西岸地区に推定約70万人いる入植者たちの票を稼げるからだ。

ヨルダン川西岸地区と東エルサレムでは、今年になってイスラエル人の襲撃によりパレスチナ人120人以上が死亡、数十人が負傷、数百人が逮捕されている。

ナブルスのファタハ革命評議会のメンバーであるタイシール・ナスラッラー氏はアラブニュースに対し、ヨルダン川西岸地区の商業の中枢であり経済の中心である同市は閉鎖によって経済活動が完全に麻痺していると語る。

「ナブルスの経済サイクルが停止しているため、家具店や飲食店は全て客足の減少に苦しんでいます」と同氏は言う。

「従業員である私がラマッラーの職場に行くためにはイスラエル軍の検問所で4時間待たなければなりません。検問所を通過しても、ナブルスとラマッラーの間の道路沿いのあちこちにいる入植者たちに襲われるかもしれません」

今回の包囲は、悪いことにオリーブ収穫の最盛期と重なっており、農家にも影響が出ているという。

ナブルスの市場は主に周辺の村や町から人々が集まっている。住民たちは、アリーン・アル・オスードに対する弾圧の一環としてイスラエル軍による侵略があると予想している。イスラエル当局は今週、同組織の構成員の親族164人について、イスラエルへの入国許可を取り消した。

ナブルス商工会議所のメンバーであるヤシン・ドゥワイカット氏はアラブニュースに対し、包囲が始まって最初の一週間の同市の経済損失は数百万ドルに上るとしたうえで、観光、飲食店、ホテル、リゾート、公園、小売・卸売、医療、教育といった部門が影響を受けていると語った。

「現時点では正確な経済損失額は計算できませんが、数百万ドルと推定されます。包囲が長引けば損失はさらに大きくなるでしょう」

ナブルスは2001年から2007年までイスラエルから経済包囲を受けていたが、国際的な介入により包囲は解除された。

「パレスチナ・ナショナル・イニシアティブ」は次のように述べた。「占領軍が現在行っている包囲は、パレスチナ人を対象とした攻撃的犯罪かつ集団的懲罰であり、彼らの命を危険に晒すとともに通常の生活を奪うものである。封鎖は、大学の学生や学校の生徒たちから教育を奪い、病気を持った人々、特に慢性病の患者の命を脅かしている。また、農民たちがオリーブ収穫期に自分たちの農地に行くのを妨げている」

一方、パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相が日曜日にジェニン難民キャンプを訪問したことを受け、イスラエルは怒りをあらわにした。同首相は訪問の際、イスラエル軍によって殺害された人々の遺族に哀悼の意を伝え、イスラエル当局は11月1日の選挙で票を集めるための手段としてパレスチナ人の血を利用していると非難するスピーチを行った。

同首相はフェイスブックに投稿したメッセージの中で次のように述べた。「犠牲となったジェニン難民キャンプの殉教者たちの血は無駄にはならない(…)この闘いは累積的なプロセスであり、世代を重ね、犠牲を重ねている」

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