
ナブルス、パレスチナ:イスラエルは水曜日、占領下のヨルダン川西岸地区において、過激派組織「獅子の巣」のメンバーとされる3人を拘束した。イスラエル軍が発表した。3人の中にはパレスチナ過激派の重要人物の兄弟も含まれているとしている。
ムハマド・アル・ナブルシ氏ら3人がナブルスで拘束されたのは、同市で行われたイスラエルの軍事作戦においてパレスチナ人5人が殺害された翌日のことだった。
イスラエル軍は声明の中で、「ムハマド・アル・ナブルシ容疑者には、武器所持、爆発装置製造、テロ組織『獅子の巣』への関与の疑いがある」と述べた。
同氏の兄弟であるイブラヒム・アル・ナブルシ氏は「ナブルスの獅子」の異名を取ったが、8月にイスラエル軍に射殺された。それ以来、パレスチナ人の若者の間で民族的英雄となっている。
「獅子の巣」は、ヨルダン川西岸地区北部におけるイスラエル軍による襲撃の急増とともにここ数ヶ月で出現した組織だ。
3人が逮捕された前日の火曜日には、ナブルスでワディ・アル・ホウ氏らパレスチナ人5人が殺害されている。イスラエルによると同氏は「獅子の巣」のリーダーだった。
パレスチナ保健省によると、このイスラエルの作戦によって他にパレスチナ人20人が負傷した。
イスラエル軍は定期的な強制捜査に加えて、ここ2週間はナブルス周辺に追加の検問所を設置しており、住民の日常生活が大きく妨げられている。
この封鎖は、10月11日にこの地域でイスラエル兵が殺害されたことを受けたものだ。その3日前には、イスラエルに併合されている東エルサレムにおいて憲兵の女性が射殺されている。
東エルサレムとヨルダン川西岸地区では、今月に入ってこれまでにパレスチナ人25人が殺害されている。これらの領土は1967年の6日間戦争(第三次中東戦争)以来イスラエルによって占領されている。
AFP