
ドバイ:イラン司法当局は8日、なおも続いている反政府デモの最中に混乱を引き起こした者や罪を犯した者に対しては、裁判所が断固として対処すると表明した。
1979年のイスラム革命以来、イランの聖職者支配層に対する最大の挑戦の一つとなった市民による抗議デモは、致命的な弾圧と治安部隊の厳しい警告にもかかわらず、7週間前から根強く続けられている。
政府が”暴動”と呼ぶ行為に関連して、これまでに1,000人以上が起訴されている。
ソーシャルメディアに投稿された動画によると、イラン当局はデモを抑え込むため、テヘランの街中に馬に乗った警官隊を配備するという異例の対応をとった。
「イラン国民、そして暴動を支持しないデモの参加者でさえ、現在は司法および治安機関に対し、騒動を起こした少数の人々には毅然とした抑止力と法的手段で対処することを要求している」。
イラン司法当局のマスード・セタエシ報道官はこのように述べた。
イランの反政府デモは、クルド人女性マフサ・アミニさんが今年9月、イランの女性に課せられた厳しい服装規定に背いたとして道徳警察に拘束された後に死亡したのを受けて勃発した。
イランの人権ニュースウェブサイト「HRANA」は、11月5日の時点で、49人の未成年者を含む318人の抗議者が騒乱で死亡したと発表した。
また、治安部隊の38人の隊員も死亡したという。
イランの国営メディアは先月、警察官を含む治安部隊のメンバー46人以上が殺害されたと発表した。
政府関係者は、これ以上の網羅的な死者数の推定値を提供していない。
イランの支配層は、米国を含む敵対勢力がこの騒動を煽っていると非難している。
イランの強硬派国会議員は司法当局に対し、犯人への「断固たる措置」を求めている。
抗議行動にはさまざまな階層の人々が参加している。
特に学生や女性は、ヘッドスカーフ(ヒジャブ)を振り回したり燃やしたりして、顕著な役割を果たしている。
ロイター