
ラマッラー、ヨルダン川西岸地区:パレスチナのマフムード・アッバース大統領は13日、今月選挙に勝利して返り咲いた元イスラエル首相のベンヤミン・ネタニヤフ氏は和平交渉に関心を持っていないと思うとしながらも、同氏と交渉する必要があると述べた。
同大統領はパレスチナテレビに対し、「ネタニヤフ氏のことは1990年代から長年知っている(…)和平を信じない男だ。
しかし彼と交渉する以外の選択肢はない」と語った。
また、数十年にわたる紛争を平和的に解決する必要があると述べた。
同大統領が率いるパレスチナ自治政府はイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区において限定的な統治権しか有していない。
エジプトのテレビでも放送されたこのインタビューは11日に収録されたものだ。
同大統領は、「イスラエルとの間に問題がある。
イスラエルが我が土地と我が国を占領しているのだ。
首相は誰だ?ネタニヤフ氏だ。
それなら彼と交渉せざるをえない」と語った。
前回の任期ではUAE、バーレーン、スーダン、モロッコとの国交正常化を行ったネタニヤフ氏は13日、他のアラブ諸国との和平合意実現を目指すと述べた。このような姿勢が最終的にイスラエルとパレスチナの紛争の終結に寄与することもあり得る。
イスラエルとパレスチナの和平交渉は2014年以来行き詰まっている。
ロイター