
モハメッド・ナジブ
ラマッラー:イスラエルは、ヨルダン川西岸地区と外部を結ぶ唯一の国際交差点であるアレンビー・キングフセイン橋を24時間開放する決定を覆し、以前の運用時間へと戻す決定を行った。
アレンビー橋は、ジョー・バイデン米国大統領の要請およびトム・ナイデス駐イスラエル米国大使の支持を受けて試験的な24時間運用が1週間にわたって実施された後、13日日曜日に同決定が行われた。
この経路は、ヨルダン川西岸地区および東エルサレムに住む約300万人のパレスチナ人が利用しており、年間利用旅行者数は200万人を超える。
ナイデス大使は10月25日、「空港当局がアレンビー橋の24時間365日開放試験を承認したことを嬉しく思います。これはパレスチナ人にとっても、イスラエル人にとっても、アメリカにとっても良いことです」とツイートした。
大使は深夜にこの橋を訪れ、ヨルダン川西岸地区とヨルダンの間の人の流れを見学していた。大使は次のツイートを行っていた。
「昨晩、真夜中にアレンビーを訪れ、この試験的開放で人々が24時間いつでも国境を越えられるようになると、どのような変化が生じるのかを自分の目で見てきました」
ダルウィーシュ・タクシー会社の所有者であるマヘル・アブ・シャーバン氏は、「ここは国際交差点で、危機があろうとなかろうと24時間開放され、機能し続けることになっています」と述べた。
マヘル氏の会社は、12台のミニバスがアレンビー橋直前の停留所であるパレスチナ自治政府のエリコ・レストハウスとラマッラーとの間を運行する路線を運営している。
彼はアラブニュースに対し、アレンビー橋は新型コロナウイルスの流行以前は24時間開放されていたのであって、1週間の試験期間を設ける必要はないと述べた。
アブ・シャーバン氏はさらに、新型コロナウイルス流行以前は、パレスチナ人旅行者がアンマンのクイーンアリア国際空港に夜間に到着した場合はヨルダン川西岸地区に戻ることが可能で、ヨルダンに一泊する支出は必要はなかったと付け加えた。
一方、カタール当局は、イスラエル人がテルアビブからドーハへの直行チャーター便で移動できるようにする代わりに、パレスチナ人がワールドカップ観戦のためにベングリオン空港を利用できるようにすることでイスラエルと合意に達したと発表した。
ベングリオン空港経由のワールドカップ観戦旅行のコーディネーターを務めるアミール・アッシー氏がアラブニュースに語ったところによれば、カタールは、イスラエルのファンと同様にパレスチナ人もベングリオン空港を利用できるようイスラエルに要請したそうである。
アッシ氏によると、イスラエルはこの提案に同意するとともに、同空港経由でドーハに直接移動するための許可証をパレスチナ人に発行するよう同社に要請したと付け加えた。
アッシ氏は、約8000人のパレスチナ人がアンマン発の航空券をロイヤル・ヨルダン航空で予約していると述べた。
うち1000人がアッシ氏の会社経由での予約であったという。
匿名を希望しているパレスチナの某高官はアラブニュースに対して、カタールは、FIFAとワールドカップ開催契約を結んだ際、サッカー大会運営組織の契約条件に従うことに合意し、他国の条件は考慮されなかったため、大勢のパレスチナ人がベングリオン空港経由で同大会に参加する可能性は低くなったと語った。
一方、イスラエル当局はパレスチナ人に対して、ラモン空港を経由してヨルダン川西岸地区を出発する航空便の一時停止を維持している。
アッシ氏は、新たな要件、手続、旅行条件に関する協議が整うまでの間、パレスチナ人がラモン空港を用いて旅行することは停止されたままであったと断言した。
同空港は、エルサレムから約300キロの地点に位置する。