
パリ:人権団体の発表によれば、15日火曜日、2019年の血塗られた弾圧を記念する日に、「マフサ・アミニさん」の死亡に端を発したデモが膨れ上がる中、イラン治安部隊は少なくとも2人の抗議活動参加者を射殺した。
この抗議活動は、2019年の弾圧で殺害された人々を追悼する呼びかけに応じて行われていたものであり、今年9月中旬、イラン女性への厳格な服装規定に背いた疑いで逮捕された22歳のアミニさんの死によって巻き起こったデモに新たなうねりを注いでいた。
検証を経た他の映像では、テヘランのデモ参加者が「自由、自由」と叫びながらサナート広場の主なロータリーを封鎖し、車のクラクション音が鳴り響く様子を伝えている。
その後、バンダルアッバスやシラーズなど他の都市でも、人々が通りに押し寄せ、女性たちが自らの頭上にヘッドスカーフを振る姿が目撃された。
1500tasvirソーシャルメディア・モニターによると、暗くなるにつれてさらに多くの人々が首都の路上に現れ、うち数人が焚き火の周りに集まり「独裁者に死を」と唱えていたという。
ヘンゴーはAFPに対して、「政府軍はサナンダジ、カムヤラン、ケルマンシャーなど、抗議活動が生じた都市のほとんどにおいて直接射撃を行っています」と語った。
さらに「サナンダジとカムヤランでは、政府軍の直接射撃を受けて2人が死亡しました」と述べ、さらに多数の抗議活動参加者が死亡したという報告を確認中であると付言した。
国連人権事務所はイランに対し、平和的デモへの参加によって逮捕された数千人の人々を直ちに釈放するよう要求した。
ジェレミー・ローレンス報道官はジュネーブで記者団に対し、「当局は、正当な不満に関して対話の場を設ける代わりに、前例のない抗議行動に対して更なる厳しさをもって対応しています」と述べた。
AFPが検証した映像では、テヘランの地下鉄駅の外で、大勢の群衆が、イランの最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ氏を指して「今年は血塗れの年だ。セイエド・アリーは倒される」と唱える様子が映されている。
ヘンゴーによれば、アミニさんの出身地であるイラン西部のクルディスタン州では、労働者は道具を置き、大学生は授業をボイコットした。
同州の中心都市サナンダジでは、抗議者らが路上でタイヤを燃やし、反政府のスローガンを唱えている様子がネット上の映像で確認された。
1500tasvirが公開した映像では、北西部の都市タブリーズ所在のイスラーム自由大学で、男性および女性の学生が「女、命、自由」、「男、祖国、繁栄」と唱和している。
15日火曜日の抗議行動は、燃料価格が夜間に突如急激に値上がりし、路上での血塗れた暴力行為が数日間続いた「血のアバン」(「血の11月」の意)の始まりから3周年にあたるものだった。
アムネスティ・インターナショナル発表によれば、3年前の抗議行動で少なくとも304人が死亡したとされる。しかし、今年ロンドンで開かれ、さまざまな権利団体が参加した法廷では、専門的証拠によれば犠牲者ははるかに多く、1515人にも上る可能性があるとされた。
オスロに本拠を置く団体「イラン・ヒューマン・ライツ」は12日土曜日、現在進行中の抗議活動への弾圧で、治安部隊は子ども43人、女性25人を含む少なくとも326人を殺害したと発表した。
今回の騒乱は、女性に対する服装規定への憤りに端を発するものであるが、1979年のイスラム革命以来イランを支配してきた神権政治に対する幅広い抗議活動へと発展した。
当局が殺傷力ある武器を用いて、活動家、ジャーナリスト、弁護士を大量に逮捕して取り除いているにもかかわらず、この騒乱は一向に収まる気配を見せない。
改革派の中心人物であるモハマド・ハタミ前大統領は、イスラム共和国の政権交代という考えを否定したが、その一方、現政権に対する不満の存在は認めている。
改革派紙によれば、1997年から2005年まで大統領を務めたハタミ氏は、「(体制の)転覆は可能でも望ましいことでもない。しかし現在の状態が続けば、社会の崩壊につながります」と発言したと報じられている。
欧州連合および英国は、今回の弾圧を理由として30名以上のイラン高官および組織に制裁を科した。
イランは、米国およびその同盟国が騒乱を煽っていると非難し、「効果的かつ武力をもって対応する」と警告した。
米国は、14日月曜日、テヘランがイラクを拠点とするクルド人反対派勢力に対して加えた、国境を越えたドローンおよびミサイル攻撃を非難した。イラン政権は、同政権が国内の「暴動」と呼ぶ状況を同勢力が煽っているとして非難していた。
国連人権理事会は24日、イランに関する緊急会合を開く予定であり、支持者は抗議活動に対する殺傷力を伴う弾圧について国際的調査を行うよう呼びかけている。
AFP