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米イスラエル、イランへの攻撃を想定した軍事演習を検討

アヴィヴ・コチャヴィ・イスラエル軍参謀総長。(AFP/資料写真)
アヴィヴ・コチャヴィ・イスラエル軍参謀総長。(AFP/資料写真)
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23 Nov 2022 03:11:02 GMT9
23 Nov 2022 03:11:02 GMT9

アラブニュース

  • イスラエル軍参謀総長「重要な時期にあるとの認識で一致した」

リヤド:米国とイスラエルは、イランや中東のイランの代理組織への攻撃を想定した合同軍事演習の実施を検討している。米メディアが22日、報じた。

「アヴィヴ・コチャヴィ・イスラエル軍参謀総長とマーク・ミリー米統合参謀本部議長(陸軍大将)は空軍演習の実施を検討している。その目的は、起こり得るイランおよびイランと同盟関係にある代理組織との衝突に備えて兵士を訓練することだ」とフォックス・ニュース・デジタルは報じた。今後数週間以内に実施される可能性があるとしている。

ミリー氏と話し合った際、コチャヴィ氏は「イランや中東の代理テロ組織に対する作戦計画・協力の加速を必要とする重要な時期にあるとの認識で一致した」と述べた。

「イスラエル国防軍はイランの脅威に対抗する全ての作戦計画を推進している」と同氏は述べた。

「イランは経済的・軍事的・内政的に多くの圧力を受けている。その一方で、核開発を推進し続けている」

「米国防総省で両氏は、地域の安全保障問題、イランが地域全体にもたらす広範な脅威に対抗するために二国間協力・調整を強化する機会、互いに戦略的に関心を持っているその他の項目について話し合った」と、その会議の公式声明には書かれていた。

「米国とイスラエルは、中東地域の平和と安全にコミットする重要なパートナーとして、強力な軍事関係を維持している」

イランメディアは22日、ウランを60%まで濃縮する作業がフォルドウの地下核施設で始まったと報じた。

イランは既に他の場所でウランを60%まで濃縮している。

兵器用核物質の製造に必要な約90%を大きく下回っているが、2015年核合意前の濃縮度20%を上回っている。

主要国と交わした2015年核合意では、濃縮度の上限は3.67%と定められた。

米国はドナルド・トランプ政権時代に、制裁緩和と引き換えにイランの核兵器保有につながる可能性のある開発を制限することになる核合意から離脱した。

トランプ氏は、制裁緩和のせいでイランが中東で攻撃的な態度を強めたと主張した。米国と同盟関係にある中東の国々もこの主張を支持した。

2015年核合意の下では、イランは第1世代のIR-1遠心分離機しか使えないが、核合意が2018年に破綻すると、イランはIR-2m、IR-4、IR-6といった、より効率的な高性能遠心分離機で構成するカスケードを設置した。

一方、イスラエルの富豪と関係のある石油タンカーが先週、攻撃された。

この事件を調査していた米海軍の捜査官は、爆撃に使われた無人機はイラン製だったと結論づけた。

15日にオマーン沖で行われたリベリア船籍の石油タンカー「パシフィック・ジルコン」への無人機攻撃は、イスラエルと宿敵イランが長年続けている影の戦争の一部だと思われる。

その影の戦争では、戦略的に重要な中東の水路で、イスラエルと関係がある船舶が標的にされてきた。

(情報提供:AP、ロイター)

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