
ナジャ・フーサリ
ベイルート:11月24日、レバノン議会はミシェル・アウン前大統領の後継者の選出に至らなかった。新大統領選出が失敗に終わるのは、これが7回目である。
ミシェル・モアワド議員42名から支持を集めたが、必要とされる過半数には及ばず、親ヒズボラ派議員からの無効票に圧倒された。
12月1日に、再び大統領選出のために議会が開会される予定である。
モアワド氏は新たに、「変革」所属のナジャト・サリバとマーク・ダウ両議員の支持を取り付けた。モアワド氏は自身への支持が拡大していると述べ、対立陣営には互いに歩み寄るよう呼びかけた。
あるヒズボラ所属の議員は次期大統領として軍司令官のジョセフ・アウン大将の名前を挙げたが、アウン氏が立候補するためには、憲法の改正が必要となる。
サジア・アッティア議員は現在の膠着状態を脱するためのロードマップ作成に向けて、混成の議会委員会を設置するよう求めた。
アデエブ・アブデル・マシフ議員は議会近くに野営する預金者たちから脅しを受けたと語り、次のように付け加えた。「大統領を選んで預金を返すよう努力するか、国が流血の事態を見るか、二つに一つです。国の平和を脅かす事態だと考えます」
議会での集まりの後、政党アマルでナビーフ・ビッリー議会議長を補佐するアリ・ハッサン・ハリル議員は現状打破のための方策を探す必要性を強調した。
ハリル氏は以下のように付け加えた。「議会を退席し、二度目の会合でも定足数に達しないよう図ることも、意見を表明する一つの方法でしょう。白紙の結果は、我々が他のどのような要素にも挑戦しようとしない態度の反映なのです」
ヒズボラのアリ・アマル議員は対話の必要性を強調した。アマル氏は、アウン大将は「軍の統率において良き模範を示し、軍司令官としての任務を通じて社会の平和を保護することができた」と述べた。
ファランヘ党のサミ・ゲマエル議員は最近の展開を「悪趣味な芝居」に例え、大統領選出投票のため、再び議会を招集するよう求めた。
一方、「変革」のラミ・フィンジ氏を含め、新たに選出された2名の議員が憲法制定評議会への異議申し立て手続きを受けて議席を失った。
汚職と闘うことを誓っているフィンジ氏はトリポリでスンニ派の議席を手にしたが、評議会はこれを無効とし、対立候補で長年議員を務めたファイサル・カラミ氏に議席を戻した。カラミ氏は、新大統領選出は意見の一致と対話なしには不可能だと述べている。
評議会はまた、ハイデル・アシフ・ナーセル候補者が申し立てた、フィラス・アル・サルーム議員が手に入れたトリポリのアラウィー派議席をめぐる異議も受理した。
ヒズボラ所属や親ヒズボラ派の議員たちは、定足数に届かないよう、二度目の会合が始まる前に議場を後にした。
議員128名から成る議会の会合には、110名の議員が出席した。
自由愛国運動、ヒズボラ、アマル所属議員および無所属の親ヒズボラ議員からは50の白票が投じられた。
未だにモアワド氏を支持するか決めかねている80名のスンニ派と「変革」所属の議員たちは「新レバノン」と書かれた紙を提出した。
研究者のエッサム・ハリファ氏は6票を集め、内5票は無所属の議員からのものだった。ジヤド・バルード氏は2票獲得し、内1票はエリアス・ブウ・サアブ議会副議長が投じた。
他に、投票箱には税関局長バドリ・ダヘル氏の名前が書かれた用紙もあった。バドリ氏はベイルート港爆発に関連して逮捕されており、自由愛国運動に所属している。
また別の用紙には1970年から1973年の間チリ大統領を務めたマルクス主義者のサルバドール・アジェンデ氏の名前もあった。