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レバノン国会議員、6回目の投票でも大統領を選出できず

レバノン議会はこれまでの5回の投票で大統領を選出できなかった。(ファイル/AFP)
レバノン議会はこれまでの5回の投票で大統領を選出できなかった。(ファイル/AFP)
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18 Nov 2022 08:11:26 GMT9
18 Nov 2022 08:11:26 GMT9
  • ヒズボラ系の国会議員が白票を投じ、レバノンはさらに一週間、国家元首がいない状態が続く

ナジャ・フーサリ

ベイルート:レバノン国会議員は11月17日、6回目の投票でも大統領を選出できなかった。次期大統領が決まらないまま先月任期満了となったミシェル・アウン前大統領の後、大統領位が空白となる。

ナビーフ・ビッリー議会議長は来週木曜日、7回目の投票が行われると発表。国家元首不在の最低日数は24日になった。

17日、128議席の内、合計112人の国会議員が投票した。無所属のミシェル・モアワド国会議員が43票、学者のイッサム・ハリフェ氏が7票獲得した。前国会議員で大統領候補のスレイマン・フランジエ氏に1票が投じられた。 

前大臣のジアッド・バロード氏が3票獲得した。大統領に立候補しなかった非マロン派のミシェル・ダハル国会議員は2票取り消しとなり、獲得は1票となった。

しかし、ヒズボラ系議員が46票の白票を投じ、「新しいレバノン」には9票が投じられた。議会は、ヒズボラの支持者と反ヒズボラで分裂している。 

ヒズボラが反対している大統領候補モアワド議員の獲得票は、第1回投票で完全当選に必要な3分の2を大きく下回った。その後、ヒズボラとその同盟勢力アマルが退席したため、定足数が満たされず、第2回投票の可能性がなくなってしまった。

カターイブ党サミー・ジェマイエル国会議員は議会開始後、憲法では定足数は絶対過半数で足りると規定されているが、なぜ第2回投票では3分の2の定足数が必要なのか、という点について質問を行った。

ビッリー議長は、議会成立には必ず3分の2の定足数を必要としていると述べた。  同議長は、大統領選では第1回投票で3分の2の定足数が必要で、第2回投票で絶対過半数で足りると付け加えた。

レバノン軍所属のジョルジュ・アドワン国会議員は、3分の2の定足数が必要とするビッリー議長の発言を支持した。しかし、同議員は次のように問いかけた。「大統領選出の議会を欠席する議員は、なぜ法的責任を問われないのでしょうか」

17日、モアワド議員の得票数は前回の投票から1票減った。モアワド議員は、「私に投票しなかった改革派議員との合意形成に努めています」と述べ、「今日我々が戦っているのは、純粋にレバノンの選挙プロセスを望む人々と、外部からの秘密の言葉を待っている人々との間の戦いなのです」と付け加えた。

白票を投じ続けたヒズボラ系の国会議員は、定足数についての論争には加わらなかった。「私たちが望む候補者が統治者になるべきであって、抵抗勢力を後ろから刺すような大統領を望んでいません」と、ある人の言葉を紹介した。

進歩社会党のビラル・アブドラ国会議員は、「白票を投じると、対話が閉ざされてしまいます」と述べた。

また、同議員は、「どうやら一部の政治連合は、重要な問題であっても、絶体絶命の状態にいることに慣れているようです。外部からのメッセージを待つことなく、速やかに国益が優先されることを望んでいます」

自由愛国運動(FPM)のリーダーであるジブラーン・バシール氏はパリにおり、大統領選出議会には出席しなかった。バシール氏は、FPMはすべての利害関係者と協議しているが、フランジエ氏はシリアのアサド大統領の協力者として、彼への支持を排除した。

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