
テヘラン:警察に拘束されたマフサ・アミニさんの死をめぐって全国的な抗議デモが始まって以来、イランでは200人以上が殺されている。イラン最高安全保障会議が3日、発表した。
アミニさんは22歳のクルド系イラン人だった。
テヘランで、イランの女性の服装規定に違反した疑いで逮捕された後、9月16日に死亡した。
イラン最高安全保障会議は、アミニさんの死によって火が付いた騒乱に関連する死者の数は「200人を超えた」と発表した。
国営イラン通信(IRNA)が引用して伝えた。
同会議によると、その死者数は治安当局者、民間人、「分離主義者」、「暴徒」を含んでいる。
「暴徒」は、イラン当局が使う、デモ参加者を指す用語だ。
イラン革命防衛隊の司令官は今週、初めて、今回の騒乱で300人以上が命を落としたと述べた。
イラン最高安全保障会議は、死傷者の他に、暴力行為によって数百万ドルの損害が生じたと発表した。
オスロ拠点の非政府組織「イラン・ヒューマン・ライツ」は11月29日、「現在行われている全国的な抗議デモの参加者のうち、少なくとも448人が治安部隊に殺されている」と発表した。
ヴォルカー・ターク国連人権高等弁務官は先週、抗議デモに対する弾圧で、子供を含む1万4000人が逮捕されたと述べた。
AFP