
ジェッダ:イラン政府は12月6日、イラン・イスラム革命防衛隊傘下の準軍事組織のメンバーを殺害したとして、5名に死刑を言い渡し、11名が実刑判決を受けた。
男性13名と未成年の少年3名は、イラン精鋭の革命防衛隊の志願者で構成される準軍事組織、バスィージのメンバーであるルホラ・アヤミアンさんを殺害した罪で起訴された。
5日に死刑を言い渡された5名は、他の8名とともにイラン革命裁判所によって起訴された。未成年の少年3名は、イラン刑事裁判所によって起訴された。司法当局のマスード・セタエシ広報官は、公式の報告書の中で告発を裏付ける証拠を一切明らかにしなかった。
当局は16名の身元を明らかにしなかった。当局によると、16名は上訴できるとし、最長で25年の刑を言い渡されたものも含まれていた。
11月12日、テヘラン近郊のカラジで発生した問題の殺害は、男性の集団がアヤミアンさんを追跡し、刃物と石で攻撃したと、イラン政権は主張している。
ここ数カ月にわたり反政府デモが続き、イランの治安部隊によって暴力的に鎮圧されてきた最中に、この判決の言い渡しがあった。3カ月目に入った抗議行動は、イランの厳格な服装規定に違反した疑いで拘束された22歳のマフサ・アミニさんが、警察による拘束中に死亡したことに端を発する。
イラン革命防衛隊は6日、海外工作員と関係があり、「破壊活動」を計画したとして告発された12人を逮捕したと発表した。
イラン政府は、西側の諜報機関が抗議行動を扇動し、イランで内戦を引き起こそうとしていると非難した。
一方、デイリー・テレグラフ紙が報じたところによると、イラン全土で予定されていた全国規模の反政府デモの前夜に、イランの大学生1,200人が集団食中毒にかかったという。
ハラズミ大学とアラーク大学、その他4機関の学生は周辺の通りに提供された食べ物を抗議して投げつけ、全国学生自治会は、当局が意図的に学生に毒を盛ったと非難した。
自治会は声明の中で次のように述べた。「過去にあった、イスファハーン大学での類似の事件から、この集団食中毒に対する当局の理由説明を否定する」
当局は、食中毒の発生は水質汚染を引き起こす細菌が原因だとしている。
しかし、食中毒が発生したいくつかの大学の診療所は閉鎖し、脱水症状やその他食中毒の関連症状の治療に必要な物資を使い果たしてしまった。そのため、食中毒の発生は、全国規模の抗議運動を阻止するための意図的な戦略だった可能性を示している。
食中毒の発生は、7日から始まる予定の3日間の全国ストライキと重なり、政権に対する国民の圧力を強めることになった。