
サヌア:イエメン東部で、国連の車列が待ち伏せ攻撃に遭い、イエメンの親政府軍の兵士2人が殺害された。国連が10日、明らかにした。
国連の国際移住機関(IOM)の広報官が出した声明によると、その2人の兵士は、サユーンからマアリブへと西に移動する車列を護送していたときに殺害された。IOM職員が行っていた人道的任務の詳細は不明だが、この攻撃で負傷した職員はいなかったという。9日の事件に関しては、それ以上の詳細は明らかになっていない。
この地域の部族長と国連の当局者は、今回の待ち伏せ攻撃は、イエメン東部ハドラマウト県アル・アブルの近くで行われたと述べた。二人は報復を恐れて匿名を条件に話した。
イエメン特別任務大隊(「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」が支援する軍の公式支部)のサレハ・モハメド・ティミス中将が9日に出した別の声明で、殺害された2人はサレム・サイード・カーワン氏とサレム・ムバラク・アル・バーリ氏であると確認された。攻撃を行った人物は特定されていない。
イエメンの破滅的な内戦は2014年、イランが支援する反政府組織フーシ派が北部の山岳地帯から下り、首都サヌアを制圧して始まった。
これに対し、UAEを含むアラブ連合軍は2015年に介入し、国際的に承認されたイエメン政府を復権させようとした。
アラブ連合軍の支配下にあるイエメン東部・南部ではここ数カ月、異なる武装グループ間の内紛が増加している。
アルカイダもイエメン東部・南部で長い間、存在感を示している。2月には、アルカイダとみられる過激派が南部アビヤン州で国連職員5人を拉致した。
AP