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地獄さながらのガザ イスラエルによる爆撃で通信が途絶え、家族が引き裂かれる

容赦ない激しい砲撃がガザの上空を照らした。(AFP/ファイル)
容赦ない激しい砲撃がガザの上空を照らした。(AFP/ファイル)
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29 Oct 2023 04:10:42 GMT9
29 Oct 2023 04:10:42 GMT9
  • 「朝を迎えることができるのか、わからなかった」と、記者がアラブニュースに語る

アラブニュース

ガザ:アラブニュースの特派員アフマド・ヒジャジー氏によると、27日の夜のガザ地区は、10月7日の紛争開始以来、最も激しいといわれる爆撃に耐えた。

容赦ない激しい空爆と砲撃が、何時間もガザの上空を照らした。

「私も家族もガザ地区にいますが、家族のことについては何もわからないし、連絡も取ることができません」と、28日、ヒジャジー氏は話した。イスラエルが通信を遮断し、どの家庭もガザ地区以外の地域から切り離されたままだという。

報道機関や市民団体によると、通信が遮断されているために担当者と連絡が取れなくなっており、封鎖されたガザ地区に住む200万人以上のパレスチナ人の孤立状態がさらに深刻になっているという。

パレスチナの通信サービス事業者、パルテル(Paltel)は、砲撃によりインターネット、携帯電話、固定電話の各サービスが「完全に混乱状態」にあると発表した。

イスラエル国防軍は28日の声明で、約100機のジェット戦闘機がガザ北部における150カ所の「地下の目標」を攻撃したと発表した。

ヒジャジー氏によると、空、海、陸から砲撃が一晩中続き、「ガザ地区の広範な範囲を白リン弾の煙が覆っている」そうだ。

同氏は「死なずに朝を迎えることができるのかどうか、わかりませんでした」と語った。

現地の記者は、ガザ地区内の状況は混沌としており、救助チームは機材が不足しているため、手作業で煙と瓦礫の中で生存者を捜索していると伝えている。

2週間以上にわたる激しい爆撃が行われた後の27日、イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官がガザでの「地上作戦の拡大」を発表した。

パレスチナ保健省によると、ガザ地区の死者数は7703人を超え、負傷者は少なくとも1万9740人、数千人が瓦礫の下に閉じ込められている。

ガザ地区で通信が遮断されているため、アラブニュースは28日早朝からヒジャジー氏と連絡が取れていない。

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