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フーシ派、捕虜を拷問し、死亡したことを何年も遺族に隠していたとして非難される

このイエメンの組織の当局者は、フーシ派に拘束されている人たちの虐待や死亡の報告を調査する国際調査委員会の設置を求めている。(シャッターストック)。
このイエメンの組織の当局者は、フーシ派に拘束されている人たちの虐待や死亡の報告を調査する国際調査委員会の設置を求めている。(シャッターストック)。
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14 Dec 2022 02:12:12 GMT9
14 Dec 2022 02:12:12 GMT9
  • オマル・アハメド・アル・サマエ氏は容赦なく拷問された後、殺された

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメンの人権団体と親族は、親イラン武装勢力フーシ派が捕虜を拷問・殺害し、死亡したことを何年も遺族に隠していたと非難している。

「イエメンの権利と自由のためのネットワーク」によると、2018年にサーダ県の戦場で捕まったイエメン政府軍の兵士、マル・アハメド・アル・サマエ氏は容赦なく拷問された後、殺された。フーシ派はその後、「彼は拘留されている」と家族に伝えた。

しかし、サマエ氏の両親が同氏に会うためにタイズ市からサヌアに行くと、フーシ派は彼らを第48モデル病院の霊安室に連れて行き、サマエ氏の遺体を見せた。その時、親族は拷問が行われたことを示す明確な痕跡を見つけた。

診断書には、サマエ氏は2020年11月16日に亡くなったと書かれていた。しかしフーシ派は、サマエ氏が存命だと信じ込ませるために家族に金を要求し続けた、と同ネットワークは主張した。

同ネットワークは声明で次のように発表した。「この間、フーシ派の刑務所長は犠牲者の家族に、息子のオマル氏のために金を払うよう繰り返し要求していた。実際にはオマル氏は、電気ショックの拷問を受けて2年前に死亡していた」

同ネットワークの当局者は、フーシ派に拘束されている人たちの虐待や死亡の報告を調査する国際調査委員会の設置を求めている。

同ネットワークは先日、「2014年の後半以降、フーシ派は拘留施設内で拘留者147人を処刑している。他の282人は過失により拘留中に死亡した」と主張した。さらに98人の拘留者が、フーシ派から拘留を解かれた後、数日以内に死亡したとみられている。

一方、国境なき記者団は「フーシ派に拘留されているイエメン人ジャーナリスト3人が、独房に監禁され数週間拷問された後、近いうちに死亡する可能性がある」と警告した。

同記者団は、フーシ派が運営する裁判所から2年前に死刑判決を受けた4人のジャーナリストのうち3人が、他の囚人から隔離され、虐待されていると発表した。そして仲介国や仲介機関に対し、彼らの解放を支援するよう求めた。

国境なき記者団の中東デスクの責任者であるジョナサン・ダガー氏は、フーシ派はジャーナリストを人質として使い、交渉を有利に進めようとしていると非難した。

「フーシ派は、ジャーナリストである彼らを拷問して、じわじわと死刑を執行している」と同氏は述べた。

「我々はハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使に対し、全力を尽くして彼らの即時解放を確保するよう求めている。フーシ派に対しては、国連代表が人質である彼らに会いに行くことを認め、医療チームが彼らを診察しに来ることを緊急に認めるという、フーシ派が提案した計画を遂行するよう求めている」

これとは別に、北部ハッジャ県で12日、爆発物を仕掛けたドローンがハイラン地区にある学校を攻撃し、子供1人が死亡、3人が負傷した。

イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報相は「フーシ派は意図的に民間施設を攻撃している。その学校は軍事拠点や戦場に近くないからだ」と非難した。

「この攻撃によって、フーシ派が平穏・平和の呼びかけや努力を無視していることを再確認できた」と同氏は述べた。

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